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『初恋物語』(授業者:伊藤真)

 9Aの道徳では、相互理解と健全な異性観について考えました。資料の主人公には、気になる異性がいます。同じクラスのY子です。いつもバスから降りる姿を目で追ってしまうのです。そんなY子から、主人公はバレンタインデーの日に手紙をもらいます。体がふわっと浮くように感じたのも束の間、間髪を入れずに後輩の女の子がチョコレートとマフラーを持ってきました。ぼくは一瞬うれしかったのですが、どう答えようか迷うところで資料は切れていました。授業者が「あなたなら、どんな返答をしますか」と発問すると、生徒の考えは、圧倒的に『受け取る』側に傾きました。「相手に申し訳ない」「せっかく作ってくれたので断れない」「受け取って付き合うことにならないならよい」「チョコが食べたい」等、理由は様々でした。授業者は、「Y子が見ているかもしれないよ。それでも受け取るの」と揺さぶりをかけると、近隣同士での話し合いが始まりました。「訳を言えば大丈夫じゃない」「今つきあっているわけじゃない」等のつぶやきが聞こえてきました。授業者が「もう一度考えて、相手に何と言うかを短冊に書いてください」と指示して短冊を黒板に貼りました。短冊にそう書いた理由を聞くと、「Y子が好きだから、後輩に変な気をもたせたくない」「もし受け取るとしても付き合わないと言うことで相手のことを考えている」等の意見が出ました。相手を思いやる行為について、いろいろな面から考えた1時間でした。

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