最新更新日:2024/06/06
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小鈴谷小スローガン「小さな学校の大きな人づくり」

卒業式〜校長式辞

 校舎を包む陽の光や校庭を渡る風、勢いよく芽吹く草木、そして、今にも咲きそうに膨らんだ桜のつぼみから、早い春の到来を感じます。
 新型コロナウイルスによる感染症の流行により、三月二日から臨時休校となっている中、本日、小鈴谷小学校の卒業式が、このように挙行できますことは、私達、教職員にとって大きな喜びです。しかしながら、来賓並びに保護者の皆様、そして在校生の出席が叶わないことは、誠に残念でなりません。
 本来であれば、常滑市教育委員会委員の梶田幸司様をはじめ、多くの小鈴谷小学校をお支えいただいているご来賓の皆様にご出席いただき、卒業生の旅立つ姿をご覧いただく予定でした。
 また、卒業生の保護者の皆様にご出席いただき、卒業生の晴れ姿をご覧いただくはずでした。お家の方に手を引かれ、真新しいランドセルを背に、校門をくぐった入学の日から六年。皆さんは大変立派に成長しました。お家の方にとって、今日の皆さんの晴れ姿は、親として大きな誇りであり、この場でお祝いしたかったに違いありません。今日は、皆さんの言葉で、お家の方にこれまでの感謝と中学校生活への希望を込めて、「ありがとう」と「これからもよろしくお願いします」としっかりと伝えてください。

 さて、平成から令和へと時代が変わり、記念すべき令和最初の卒業生として小鈴谷小学校を巣立つ二十七名のみなさん、卒業おめでとう。今、一人一人に手渡した卒業証書には、この六年間で学び、経験したこと、そして、たくさんの思い出が詰まっています。
 とりわけ、最高学年として過ごしたこの一年は、思い出深い場面がたくさんあるのではないでしょうか。修学旅行や運動会、そして学習発表会といった行事やカラー班遊びといった場面では、最高学年として、学校全体をリードする頼もしい姿をたくさん見ることができました。また、陸上大会や部活動の大会では、小鈴谷小学校の顔として、立派な態度で臨むことができました。こういったたみなさんの姿は、後輩達の目にも焼き付いており、小鈴谷小学校のすばらしい伝統として、必ず引き継がれていくものと思います。

 卒業にあたり、みなさんに大切にしてほしいことを二つお話します。
 まずはじめは、かけがえのない毎日を大切に過ごしてほしいということです。三月二日から臨時休校となり、友達と一緒に過ごす小学校生活最後のかけがえのない大切な時間が、失われてしまいました。誰がこの様な非常事態を想像することができたでしょうか。本来であれば、愛校作業やお別れコンサートなどを友達や先生と共に行い、大切な思い出となるはずでした。毎日、学校に来て、友だちと学び、遊び、一緒に過ごす。これが、いかにかけがえのないことであるかを、この臨時休校によって学びました。当たり前に繰り返される毎日を無駄にせず、目標をもち、充実した時間を過ごしてほしいと思います。そのためにも、皆さんが学んできた鈴渓義塾の教育の基本である「志」「学ぶ」「情熱」の三つの柱を心にとめ、これからの学習や生活にしっかりと生かしてほしいと思います。
 次に、大切にしてほしいことは、「思いやりとやさしさ」です。鈴渓義塾初代塾長の溝口幹先生は、これを「恕」「忍びざるの心」として鈴渓の教育において大切にしています。困っている人や自分より弱い立場の人に対して、手をさしのべて、進んで助けることができる。そんな思いやりと優しさをもって、人として当たり前に行動することができる、そんな人間に成長してほしいと思います。
 人は、誰も一人では生きてはいけません。多くの人々と協力し、助け合いながら生きていかねばなりません。その中心になる大切な心が鈴渓の心である「恕」「忍びざるの心」であり「思いやりとやさしさ」なのです。
 鈴渓の教育の基本である「志」「学ぶ」「情熱」の三つの柱と「思いやりとやさしさ」の精神を心に刻み、今後さらに大きく成長し、みなさんが活躍することを期待しています。

 さあ、いよいよお別れの時です。
 二十七名の卒業生の皆さんのさらなる成長と活躍を心からお祈り致します。そして、小鈴谷小学校の教職員一同、これからもしっかりとみなさんを応援し続けていくことを約束し、式辞といたします。

令和二年三月十九日

常滑市立小鈴谷小学校長   村上 正輝
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