最新更新日:2024/12/23 | |
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夏道場のご案内 志水廣主宰1学級の中での学力差は存在します。 どの子にも力をつけてあげたいというのは教師の願いです。 でも、現実の授業で学力差を埋める授業を創ることは困難です。 今回の道場で、その解決のヒントを得ていただければと思います。 申し込み案内はこちら https://www.schoolweb.ne.jp/weblog/files/237000... 志水廣 1094 動画 ユニバーサルデザインに基づく学級経営16 「夏休みを有意義に過ごそう」志水廣 1093 動画 中学校数学科の授業36 「連立方程式 解き方を生徒に発見させよう!」
志水廣 1093 動画 中学校数学科の授業36 「連立方程式 解き方を生徒に発見させよう!」
79 準備期間6月から準備開始である。 何を教師塾で取り上げるか、どうやって教師塾をすればよいのか。全く白紙のままの出発だった。 会合を積み重ね、志水の授業の特徴である○付け法と復唱法がよいと決まった。 メンバーを集める必要があった。第一のグループは数学授業研究会のメンバーである。中学校数学教師の集団である。第二のグループは小学校の教師の集団である。幸いにも『算数的活動60選』(東洋館出版社)を一緒に創ったメンバーがいた。鈴木由里子先生、落合康子先生、太田誠先生、鈴木詞雄先生、加藤嘉一先生、山口雅俊先生らがいた。この二つのグループに声をかけて集合した。 ☆演習を主に これまでの教育講演会は、ただ話を聞いて終わりであった。それを実践にしていく場がなかった。そこで、教師塾は、演習を取り入れて欲しいとお願いした。現在の○付け法の演習で一人ずつ実際に机間指導していき、ワークシートに記録していく方法は玉置崇先生と鈴木由里子先生が考え出したものである。○付けをするときの実際の声かけの記録と、その声かけを受けたときの子ども役の気持ちがつづられている。実演者のメタ認知を促すものとして有効な記録であった。 復唱法は、とにかく丸ごと復唱することができないので、これを練習することとなった。 ○付け法・復唱法を演習の形にすること自体が画期的なことであった。本当にスタッフはよくぞ形にしてくれたと思う。感謝している。 数回の会議を経て、実際の研修案内が10月にはできた。顧問学校に配布した。 私は40人集まればよいと考えていた。準備会を重ねていくうちに授業力アップセミナーでは困るとメンバーが言い出した。ぜひとも志水先生のお名前がほしいという。だから、「志水塾」と名前がついた。初めから私が「志水塾」と付けたのではない。私は会の名前にはこだわっていなかった。 お正月明けの1月4日、5日に全国から40人の受講者が愛知教育大学に集まった。ここでの二日間は、この後の志水塾の爆発的なエネルギーを生む場となった。 かなり冷え込んだ大学の教室で志水塾は開催された。合宿形式で行われた志水塾は、その後の地方大会を支える人材を輩出することとなった。 志水塾は、○付け法・意味づけ復唱法を中心として実技講習と講演が続くこととなった。規模は、全国各地で開催されるようになっていった。茨城(東茨城郡)、長野(岡谷市、諏訪市、伊那市)、東京、静岡県(伊豆)、愛知県(豊橋、岡崎、一宮)、京都府(久御山町、和束町)、兵庫県(伊丹市)、和歌山県、広島県(福山市、世羅郡、三次市、大野町、大竹市)、福岡県(遠賀郡、飯塚市)、宮崎県(宮崎市)、鹿児島県(鹿屋市、垂水町)、そして、愛知県で行う全国大会(本大会)を最大10ヶ所で10年間続いた。 志水塾の成功の要因は、第1に有志のエネルギーが一転に集中したということ、第2に個に応じた指導という教育の風潮が応援団となったことは間違いない。つまり、時代の波に先駆けしかも波に乗ったためである。 もともとの趣旨は、○付け法・復唱法の普及はもちろんのことであるが、教育界のリーダーを創りたいという思いから始まったものである。集まったメンバーはスタッフも含めて、その後地域で活躍されている。志水塾本大会は10年間続いたが、このリーダー養成という観点から見れば成功したと言えよう。 志水塾は、教師文化の継承がこれから不可欠になると考え、教育の世界に教師塾という概念がないときに始めた。初めは、「塾」という言葉に学習塾を連想する教養のない方もいたが、今となっては教育の世界では教師塾は当たり前のこととなった。隔世の感がある。 教訓:一点にエネルギーを集中させると核爆発が起きる。 教訓:時代の先を読み、時代の波に乗ること。これが成功の要因。 志水廣 1085 動画 ユニバーサルデザインに基づく学級経営14 「学級の荒れをチェックしよう」限定配信 7月第1週志水廣 1084 動画 ユニバーサルデザインに基づく学級経営13 6月第五週 低学年の指導の小手先実践2 限定配信志水廣 1082 ユニバーサルデザインに基づく学級経営12 6月第4週 「女子3人組トラブル」限定配信志水廣 1079 動画 ユニバーサルデザインに基づく学級経営11 6月第三週「低学年の指導は小手先実践プラス工夫で学級づくり」志水廣 1074ユニバーサルデザインに基づく学級経営10 6月 「言葉の環境を整えよう」限定配信78 笑乱万丈 志水塾の立ち上げ☆出版記念の懇親会 出版記念の懇親会を開くことになった。 玉置崇先生(現小牧中学校長)の知り合いのお店だったと思う。 名古屋駅笹島の名鉄レジャックビルであった。そのときに、その日の夕方には長野県上田市に入る予定があったため、懇親会はお昼であった。2時間ほど話し込んだ後、名古屋駅から特急「しなの」でひとまず長野に向かった。当時、私が面倒をみていたフィリピンからの国費留学生サンチャ先生も同行し、翌日、上田市の神科小学校を訪問指導した。 月曜日に訪問して名古屋に帰宅した。 21時頃、鈴木正則先生(現豊田市立井郷中学校長)から電話があった。 「先生、決めました。授業力アップセミナーをします。先生、代表になってください。教師塾をやります。」 という。突然の電話だった。私の意向なんて関係ないところで、事態は動き出した。 どうも、鈴木正則先生が飲んだ勢いで「志水先生の念願である教師塾をやろう」と提案したらしい。その勢いで周りの先生方も同調したようだ。 ここから、教師塾は始まった。 まさに一つの本から結集したエネルギーが凝縮してはじける感覚である。 教訓:一つの思いが集まれば爆発する。 77 笑乱万丈それでも苦労しながらできたときはみんなで祝杯をあげた。なんと言っても、研究してきたことが単行本という形になって現れたときこそ、これまでの努力が報いられたと感じる。形にするということは、とても大事なことだと私は考えている。 教訓:実際に見える形にしてこそ、本当にやりがいが生まれる。 感動しました 国語の中学校の授業1つの発問、1つの動作に意味があり、生徒に分からせようという意志が強く感じられる授業でした。 後日、授業分析したいと思えるぐらいの授業でした。 感動しました2この板書を見るだけで、文法が体系的に学べます。 76 笑乱万丈 単行本『数学大好き』さらに、毎月研究物がたまり、たくさんの数学の授業アイデアができあがってきたので、単行本を作ろうということになった。それが『数学大好き−わかる楽しい授業のアイデア70集』(明治図書)である。明治図書の樋口雅子部長にお願いして刊行することとなった。 教訓:小さい宝石も貯まれば大きな宝物となる。 『数学大好き』の書名は樋口部長がつけたものである。 端的に意図を表現していて感心した。 さて、単行本のための方針は次のように立てた。 ・中学校の一年から3年まで全てをカバーすること。 ・一つの題材は見開き2ページにまとめること。 ・領域にも配慮すること。 なぜ、このような方針を立てたかというと、中学校の数学教師の特性によるものである。短時間に面白いアイデアが読むことができるようにしたかったからである。しかも、学習指導要領にある内容を全てカバーすることによって、ハンドブックの形として使えるようにしたかった。 このあたりのノウハウは、『算数科教科書の活用法』に学ぶところが大きかった。 教訓:一人ではできない仕事もリーダーがいれば力を結集して、大きな仕事をやり遂げることができる。 75 笑乱万丈 研究会の経過はじめは三人がレポートを持ち寄って討議していた。 やがて、仲間が増えてきた。毎月定例の研究会をしていた。不思議なことに私の研究会はどこからも横やりが入らなかった。愛知には既存の組織もあり、新しいことをすると白い目で見られることが多い。 愛知県内で講演活動をしていた関係もあり、信用を得ていたからだと思われる。 そうこうするうちに、せっかく研究したことだから研究発表をしようということになり、夏の全国算数数学教育研究大会において研究発表した。群馬で研究発表したと記憶にある。また、その研究成果を愛知教育大学数学教育学会誌に研究発表した。 「数学探しの創造」というテーマであった。 波乱万丈74 中学校へ進出☆中学校へ進出 知立市のお好み焼き屋に3人の現場教師とヒロシが楽しく語っていた。 ヒロシは、率直に中学校の数学教師たちと勉強がしたいと話した。若い教師の3人は大いなる未来を語り合っていた。この会が将来の志水塾になろうとは想像もつかなかった。 ヒロシが愛知に来て3年目のことである。次の仕掛けを考えていた。小学校算数のことは分かってきたから、数学教育をやるためには中学校の数学を学ばなくてはならない。ついては、勉強会を開きたい。 志水塾は49歳のときに発足した。その元となったのが、中学校の数学教師の研究会である。 ヒロシはそれまでに知り合った中学校の数学教師を思い浮かべていた。 愛知教育大学数学科の大学院の修了生として鈴木正則先生、豊川の井上正英先生(岡崎の附属中)、名古屋の鈴木良隆先生(名古屋の附属中)の三人に呼びかけて研究会を作った。今でも思い出すのは、知立のお好み屋で打ち上げの相談をした。毎月、定例の勉強会を大学で行った。土曜日か日曜日の半日を研究会に当てていた。 なぜ、中学校の研究会かというと、私は小学校のことしか知らないので、中学校の数学のことも勉強したかったからである。しかも、愛知県では数学の免許をもっている小学校の教師が少なく、中学校の方に多く配置されていたからである。 教訓 お互いの長所に学ぶと、共生・共創できる。 73 笑乱万丈 リボン事件ヒロシは校長室で校長先生と対談していた。 突然、「どけっ!!」という大声が校長室に響き渡った。偉そうなかっこうをした人だ。 ヒロシには、この人物が誰だか分からない。 「何を言うか」と思ったが、ぐっとこらえた。 この瞬間、知り合いの指導主事に目配せしたが、無反応であった。 そこで、別テーブルにヒロシは移動した。 それならば、黙っておこうとしていた。 時間が過ぎていく。 どうもさっきのお方は教育長らしい。 ヒロシは、怒りを抑えて黙りを決め込んだ。 県の算数教育研究大会がこの学校であった。 ヒロシは講演講師として呼ばれたのであった。 その間、私のことを講師だと認知している指導主事は一つも動かなかった。 ヒロシは頭に来ていた。 いつ帰ってやろうかと。 リボンが配布された。小さい白いリボンが私の目の前に置かれた。それで、白いリボンを胸につけた。 15分ほどして、例のお方が口を開いた。 「そういえば、今日の講演の講師はまだ来ていないなあ」 校長室の人が「そうですね」と相づちをうった。 そこで、おもむろに小さな声で「私が講師なんですけれど…」と言った。 そしたら、突然慌てだした。 例のお偉いさんは、どうぞどうぞと言ってさきほどのソファーに案内してくれた。 そして、「先生、どうぞどうぞ、この大きな赤いリボンに替えてください。」と。 明らかに顔は怒っていた。 睨みつけてやった。これもまた、笑劇的な事件であった。 うっぷんをはらすかのように講演では、ヒロシパワーが爆発した。とてもうけた。 72笑乱万丈 学校訪問愛知教育大学に来て3年目くらいから現職教育の依頼が来るようになった。5年もすると、年間10校は面倒をみることになった。この他、いろいろな県の地区の算数数学研究会の講師として出張することが多くなった。現在までに、北は北海道から南は沖縄ので47都道府県のうち、訪問指導していない県は秋田県、山梨県、大分県の3県である。本当にたくさんの学校や研究会とかかわって指導してきた。 40代当初は問題解決型学習、40代後半から○付け法、意味付け復唱法などの志水メソッド。50代半ばから「愛で育てる授業」。50代後半からは学力アップ、最近はユニバーサルデザインである。 そんな中、笑瀾万丈にふさわしい事件を紹介してみよう。 授業力アップわくわくクラブの会員向けに「本当のこと」コーナーを設けて、動画を配信いたします。授業力アップわくわくクラブの会員向けに「本当のこと」コーナーを設けて、動画を配信いたします。 算数の理論と6400人の授業参観指導、100の著作を通じて得たことを述べていきます。 講演でも話せない内容を話していきます。 これを学べは確実に授業はうまくなります。 お楽しみに。 72 波乱万丈 〇つけとの出会い翌年のことであった。都築先生が三年生を担任し、授業診断することとなった。 授業の冒頭が衝撃的であった。13÷3のあまりのあるわり算を扱う授業であった。まず、黒板に12÷3を書いて復習した。これを都築先生は机間指導で子ども全員に○をつけられた。確かに本時の復習には12÷3は必要である。 ○つけ? 何をするのか? なぜ、○をするのか。 37人も子どもがいるのだから時間がかかるぞ。 飽きてしまうぞ。授業がだれてくるぞ。 こんな否定的な言葉が頭の中に次々と出てきた。 そんな私の心の声もおかまいなしに、都築先生は淡々と○つけをしている。しばらくして、ふっと子どもの表情が見えてきた。にこにこしている。どの子もにこにこしている。 もしかしたら、この方法はいいのかも・・・。 都築先生は、37人をわずか2分間もかからないで○つけをされた。私の指導観がぐらついた。都築先生に授業診断で質問した。 「どうして冒頭に○つけをされたのですか。」 「私は、どの子もわかる・できてほしいのです。みんなの学びをそろえたいので復習して確かめたいのです。だから、○つけします。」 なるほどと思った。 |
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