最新更新日:2024/11/13 | |
本日:2
昨日:24 総数:445561 |
中身が問題だグループ学習で、子どもが教え合っている。 だから、素晴らしい授業だと即断するのは、もってのほか。 教え合っている中身が問題である。 本時のねらいの筋にぴったり合っているのかどうか。 それは、誰がどのようにして把握しているのか。 当然、教師が、子どもの教え合いの中身の確認が必要である。 筋違いの話がどんどん進行していくとすれば、スタートの時点で止めなければならない。 子どもが活動しているだけで喜ぶ姿の教師がいる。 さらに、学び合うとなればレベルが一段とアップする。 学び合う場合は、お互いの意見を共有し、なおかつ他の意見を取り入れつつ、さらに「あっそうか」と新しいジャンプがあることが前提である。 ジャンプのない世界は、単に伝え合うだけであったのだ。 よって、学び合うという姿は立派だけれど、その瞬間はあったのかいと問いたい。 グループ学習グループ学習が大流行である。 伝え合う、教え合う、学び合う・・・という美辞麗句が並ぶ。 どういうときに、それらが効果のあるものなのか。 普段は、友だちと話し合おうと言いながら、テストのとき教師は教え合おうとは言わない。 だとすれば、結局、自分で解決できる力を養うことが最も留意すべきことなのではないか。 しかし、現実の授業ではきびしい。自力解決ができないのである。 だから、ヒント包含法や○付け法を考案したのである。 ともかくもこの負の連鎖に陥ると、脱却できない。 物事の順番は、(1)一斉指導が一番、次に(2)個別指導、そして、(3)グループ指導である。 初めの(1),(2)ができなくて、(3)グループ指導だけに頼ろうとするのは…。 心閉ざさないでコミュニケーションの取りにくい人がいる。 多くの場面で心を閉ざしている。 そんな人でもほんの少し目立ったよさがある。 この良さを見つけた人は、その心閉ざした人を許せるようになる。 そして、声かけをしてみる。 すると、心閉ざした門を少し開く。 そうやって、天岩戸を開いていく。 ほんの少し目立った良さを見つける観察力をもつようにしたい。 みるみるタケノコは、少し目が出たかと思うと、 みるみるうちに大きくなる。 子どもが何かに興味することに出会うと、どんどん学んでいく。 これがアクティブラーニングである。 この出会いの場の創設こそ、大人(教師)の役割である。 算数で言えば、1の次は2,2の次は3,3の次は4,…と考えていく。 そして、9の次は何かな。あるx(エックス)になる。まさか1と0で表すなんで思いもしない。そして、10となることを知ったとき、この約束の不思議さに気づく。 新鮮さ日常生活は、日と常をたしたもの。 つまり、毎日が同じようなことの繰り返しである。 これが連続的に行われる。 この繰り返しの中に埋没すると、生命の新鮮さが失われる。 細胞も何年かすると、入れ替わるように、 自分自身の体・心・頭についての成長も入れ替わることが大切である。 だから、ある時少し負荷(ストレス)をかけてみる。 この少しの負荷の集積で、何か大きなことがなされる。 「2つのしかけでうまくいく算数授業のアクティブラーニング」(明治図書)も少しの負荷の集積である。緑丘小学校の実践の集積がこの本である。 先日、福岡県での研修会で会が始まる前に完売した。 びっくり現象であった。 この本の新鮮さがよくわかった。 アクティブラーニングの本 http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-236813-4 達成感1つの重い仕事が終わると、 やったあ! という達成感の思いとともに、 ほっとする。 ほんの一瞬のきもちで、自分をほめる。 また、次が始まる。 好きなことができる幸せ福岡・鳥取のO先生からのメールが届きました。この内容が素晴らしいので紹介させていただきます。 「私の方は、物好きが高じてこんなところまで来てしまいました。今、好きなことを好きなようにできることに、最高の幸せを感じています。 その生き方のコツは、志水先生に教えていただきました。来た仕事は断らない。仕事は言われたことに何か1つでもプラスする。何があってもありがとう。」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Oさんの人生の展開を見ているととても面白い。 物好きは、自分の本来の道。 それを進んでいくと、新しい世界が飛び込んでくる。 まるでジェットコースターのように、一気に下がり、そして、突っ走る。 ジェットコースターに乗っているときは、落ちそうな気分になるが実際は落ちない。 でも、わくわくする。このとき大切なことは、感謝の気持ちを持ち続けること。 このわくわくに乗っていくとステージが上がりますよ。 整数・分数とシェア2人の子どもがいる。 おやつが2つあれば、1つずつ分ける。 では、1つしかなかったとするとどうだろう。 半分にすれば分けられる。 つまり、1/2である。 1つずつ分けるのは、整数の世界。 1/2に分けるのは分数の世界。 どちらもシェアしているのであるが、同じように仲良く分けている実感があるのは、1/2である。 あえて、1つを1/2ずつに分けることを経験させてはどうであろうか。 きっと、シェアする喜びが分かる子どもが育つと思う。 平静不安を思えば、不安が増殖する。 どうも人の頭は、安心と不安のどちらかに傾く。 いつも平静とはいかないようだ。 あなたの頭に「安心だよ。大丈夫だよ」と言い聞かせることが、平静でいられるこつ。 アドバンス講座アドバンス講座 13:15−13:25 日程説明等 13:25−14:00 講話 「人を育てるには」 講師 愛知教育大学名誉教授 志水廣先生 14:10−15:00 講話 「ミドルリーダの目指すもの」 講師 福岡県飯塚市片島小学校校長 立山俊治先生 14:25−15:05 ミニ発表+ミニ交流 各小学校の取り組み発表・質問タイム 15:05−15:35 総括 愛知教育大学名誉教授 志水廣先生 立山校長先生には、ミドルリーダーの資質として具体的に提言していただきました。ありがとうございました。 九州大会フォローアップ研修会4月29日連休の谷間の土曜日なのですが、たくさんの人が集まりとても熱心な会となりました。 この日に間に合った単行本「2つのしかけでうまくいくアクティブラーニングの算数の授業」(明治図書)は会が始まる前にあっという間に売り切れごめんとなりました。 研修会の内容は、以下の通りです。 日 程 9:30〜 9:50 受付 9:50〜10:00 開会行事 ・諸連絡 10:00〜10:50 講話 「2つの『仕掛け』でうまくいく 算数授業のアクティブラーニング」 講師 愛知教育大学名誉教授 志水 廣先生 11:00〜12:00 ○一般の先生方 ミニ実践交流会 「九州大会フォローアップ;課題をつかむための復唱法」 低学年1グループ 低学年2グループ 視聴覚室 中学年グループ 視聴覚室 高学年グループ 201会議室 ○管理職の方 「28年度の教育改善について」 207会議室 12:00-12:15 閉会行事 課題をつかむための意味づけ復唱法講座は、実技が入ります。まさに教師のアクティブラーニングです。 実際、アクティブラーニングは、課題の発見がキーポイントとなります。理論と実践の場がこのセミナーの特徴です。こういう会ができるのも福岡県のスタッフのおかげです。 講演プレゼン http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/files/2370003... 九州大会のフォローアップ研修会明日は、九州大会のフォローアップ研修会を遠賀郡岡垣町にて行います。 50名の参加予定です。 本日は、スタッフとともに前夜祭をしました。 明日がとても楽しみです。 愛知県みよし市立緑丘小学校訪問 アクティブラーニング午前中は2年生から6年生までの授業参観、5時間目は代表授業があった。 「2つのしかけ」でつくるアクティブラーニングの授業がテーマである。 どの学級も素晴らしい進化であった。 この時期の学級とは思えないほど、落ち着いて算数の中身に迫る授業が展開されていた。 特に、5校時の井上先生の授業はぶっとんだ。安定感があり、仕掛けが明確で、子どもたちはぐいぐい引き込まれ、熱中していた。 今週の初めにアクティブラーニングの本ができた。 共に喜んできた。 常識は変わる普通は、常識通りに生きることが求められる。 常識のないとどうなるのか。 「あいつは常識のないやつだ」と言われる。 その通りである。 でも、常識も中には怪しいものがある。 服装の常識は怪しい。 男性の夏の服装は今でこそ、クールビズでネクタイ・背広をまとわなくてよくなった。 これは、小泉首相が提唱したからである。 サラリーマン生活で、何十年にわたって蒸し暑い日本でネクタイ・背広が常識であった。 それがたった一人の人が提唱しただけで、常識は一変したのであった。 女性の服装で言えば、破れたジーンズ。これが今の「おしゃれ」なんですね。昔だったらぼろぼろをまとっているのは・・・。 だから、常識も変わることがあるということの柔軟性をもちたい。 「知」と「心」の変容授業とは、「知」と「心」の変容である。 子どもが変容し、教師も変容する。 さて、講演でも変容することがある。 それは、新しい事実、物の見方に触れて気づきがあり、 そのことに感動するからである。 その変容があったかどうかは、講演後の参加者の動きを見ていれば分かる。 顔や行動にエネルギーが満ちてきているのである。 講師のエネルギーと参加者のエネルギーのぶつかりあいでそういう核分裂が起きる。 講師の方も参加者の反応を見て変容する。講演中での学びにとどまらず、講演後ももっと調べようと行動を起こす。実に楽しいひとときである。 第3回 セレンディピティの会テーマは「自我を超える」ということについて1時間10分、話しました。 講演の後、談話会をしました。活発な相互交流が行われました。 終了後のみなさんのさわやかな顔が印象的でした。 新刊紹介 算数授業のアクティブラーニング書名 『2つの「しかけ」でうまくいく! 算数授業のアクティブラーニング』 (明治図書) 著者 志水 廣 編著 愛知県みよし市立緑丘小学校 著 素敵な本に仕上がりました。 学校との共同研究で久しぶりに出版したいと思った本です。 本の紹介にかかわる著者(つまり、私の)インタビューは下記に載せています。 http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?... 書店には5月10日以降に並ぶ予定です。 明治図書 本の案内、目次、立ち読みはこちら。 http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-236813-4 大成小学校 フラッシュカードとノートノートは整頓されて記述されていました。 フラッシュカードは、透明シートを使って工夫していました。 師匠と弟子師匠と弟子の関係は不思議なものである。 Aさんは、Bさんを慕って20年間弟子として師事していたという。 Aさんが話されるには、 「B先生と出会って話していると、不思議と元気が出てくるのです。大学生のときから学び始め、結婚し、子どもが大きくなっても教えていただきました。」という。 「B先生は、とてもストイックでものごとをとことん追求されていました。幅広い趣味を持ち合わせていました。そこに憧れました。」という。 ある意味、理想の像がBさんにあった。 また、慕うという気持ちがあるからこそ20年間も続いたのだと思う。 20年間の慕い・慕われるって関係って「すてき」だね。 三重県桑名市立大成小学校訪問この時期に研究授業を開催しました。 授業者は5年の村田奈美先生です。 単元「体積」の導入の授業に挑戦されました。 明日が授業参観・PTA総会という日程です。 なぜ、この時期に研究授業を企画したかといいますと、今年11月18日(金)に桑名市の研究指定を受けて研究発表します。そのために、大成小学校の授業スタイルを職員のみんなで確認するという意味で行われました。 4月6日に愛知教育大学の志水研究室に来られて一緒に教材研究をしました。 本日の授業は、教師と子どもが一体感のある授業でした。 既習の復習、調べ方の予想、実際にキューブを入れ込む算数的活動、定義の説明、記号の練習など盛りだくさんの内容がありましたが、頑張ってやりきりました。 導入でフラッシュカードで長さと面積の復習をしましたが、この技能は、今年の1月に志水塾京都大会に参加されて学んだものです。手作りのフラッシュカードはとてもよくできており、これを見たら京都大会の講師の中村基子先生も喜ぶと思います。 参観していて、随所に工夫が見られました。 板書とノートを見てください。 ノートがどの子も整頓されて記録されています。その原因は、順序だてた板書にあります。分かりやすいということがこれほど大事だと知らされました。 この他、学校体制として教材研究をチームとして取り組んでいたことです。 この点も評価したいと思います。 |
|