最新更新日:2024/09/22 | |
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UD11 わかりにくい授業 1どの子にも「わかりやすい」授業を心がけたい。 今回は、反対に「わかりにくい」授業について、事例をあげよう。 □主語が抜けている発問 □掲示物が小さい。そこに書かれている文字が小さい。 □二つのものをつなげるときは、これとこれと具体的に指さしていない。 □話し言葉だけでつないでいる。 □中心発問に至るまでの時間が長い。たとえば、15分間もかかる。 □何をしてよいかわからない発問・指示。 □一度に多くのことを発問したり指示したりする。 □声が小さい。 □同じ言葉が繰り返されている。 福岡県今任小学校訪問1クラス10人から20人までの小規模の学校である。 6学年の授業を参観した。 もっと楽しくやろうという昨年からの課題を受けて、導入を工夫されていた。 安心感のある空気のもとで、前向きな子どもたちの姿勢が現れていた。 一瞬で旅先でカードを使おうと思ったら財布になかった。 帰宅してから別の財布を捜した。 なかった。 くらーい表情でくらーい気持ちになった。 いよいよカードを停止しようかと思っていた 矢先、財布から別の証明書を取り出した。 すると、奥に薄い板が見えた。 もしやして。 奥にカードがしまい込まれていた。 つまり、1カ所に2枚のカードが入れてあったのである。 出てきた。 やったあ。 一瞬で心が明るくなった。 なんとついているのだろうか。 みなさんも、ちょっとしたひっかかりを心の奥に潜めているのかもしれない。 ひっかかりの答えが見えてくると、心がぱあっと明るくなる。 明るくいこう。 福岡県大任小学校訪問一日で12本の授業を参観した。参観後すぐに授業診断でとても勉強になった。 どちらの小学校も授業に対する熱意がじわっと伝わってきた。 こういう学校の授業を見ることはとても嬉しい。 ただし、私の頭は飽和状態で頭のCPUは、大量の情報ではちきれんばかりであった。 自分で自分をほめたい。 さて、写真は大任小学校の授業である。 どの先生も志水メソッドをうまく取り入れていた。 特に一年生の先生方は長年見てきたので授業力の進歩が見られた。 大任小学校の今年のテーマは志水メソッドの日常化である。 参観後、確信をもった。 金田小学校の授業の基本形式お願いしてデータを入手しました。 配布物に掲示しましたので、ご利用ください。 国語科・算数科の授業 福岡県金田小学校で算数と国語の授業スタイルについて、基本形式を決めてラミネートに包んで見える化していました。 お願いしてデータを入手しました。 配布物に掲示しましたので、ご利用ください。 国語科・算数科の授業 http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/files/2370003... 福岡県金田小学校訪問桑野徳隆校長先生から依頼されて四年目になる。 落ち着いた授業が展開されている。 導入から展開、終末までとてもわかりやすい授業のオンパレードである。 毎年、算数の授業の基本と志水メソッドが継続されている。 継続して積み上げられているところが素晴らしい。 ○付け法への招待131 顔をみたら午前中6人の授業診断、午後は代表授業と講話であった。 金田小学校の授業レベルはかなりのレベルにあがっている。 子どもに考えさせることを保証して、わかりやすい授業であった。 さて、授業診断のときのことである。新卒2年目の男性教師のひとことに感心したので紹介しよう。 「私は○付けをしているとき、どんな顔をしているかを一人一人確認しますと。○付けをすると嬉しそうな顔をします。」 これだけでもすごいことであるが、発言は続く。 「あるとき、○付けをしていても嬉しそうでない顔の子どもがいました。それで、後で、個別に呼んでたずねました。どうしたの。○だよ。」 すると、「ここがわからん」と分からないことを私に話したのです。 ○がついても、なんとなく○になっただけで、嬉しくないときがある。この場面をとらえて、個別指導したのである。 一人一人をスピードをつけて回ると、子どもの顔を見るゆとりはない。でも、一人一人見ていくという。 この話に本当に驚き、感心した。顔を見ただけで、確認と見届けをするきっかけになっている。素晴らしいことである。見習いたいものである。 ○付け法への招待130 安全基地算数数学の授業における、自力解決の場面について述べる。 不謹慎かもしれないが、自力解決の場面を仮に戦場にたとえてみたい。 自力解決に向かう子ども達は、十分な武器をもって立ち向かう子、不十分な武器をもって立ち向かう子・・・など様々である。 子ども達は、航空母艦から出撃する飛行機とする。 戦場から帰ってきた子どもたちは次のように分かれる。 ある子どもは、戦果をあげて帰還、 ある子どもは傷つきながらも戦果をあげて帰還、 ある子どもは傷つきながらも戦果なしで帰還、 ある子どもは傷ついて戦場で墜落。 教師は、その様々な子どもに対して、トップグルーブだけを相手にしていないか。 傷ついた子ども、墜落した子ども、この子ども達をどうするのか。どうしたいのか。 どれもあなたのクラスの子どもである。 自力解決は子どもたちにとって、まさにわくわくの体験ではあるが、勝つこともあれば負けることもある。 私は、はじめから負けるのがわかっていながら出撃させたりはしない。 また、出撃してふらふらになっている子ども達を救いたい。 だから、○付け法をするのである。 教師は、航空母艦でいたい。 戦うのに十分な武器をもたせたいし、また、苦しい戦いのときは支援・指導をしたい。 もしも、墜落しそうな子どもたちには、強力に指導してあげたい。 この気持ちを全国の教師に訴えたい。 テンポテンポがいいとは、 教師と子どもの息が合っていること。 答えやすい質問で子どもに問うと、子どもが 一斉に答える。 すると、場が盛り上がってくる。 それがテンポのよさを生む。 同じ時間なのに与えられた時間は同じなのに、仕事量に差が生まれる。 授業づくり、学級づくり、学校づくりに差が生まれる。 その差は、知恵の差である。 授業、学級、学校はいずれも人と人との協働性にもとづく。 つまり、人と人とをどのように意図的に交わらせて、育てるかによって決まってくる。 このビジョンと具体的な戦術の明確化、そして具体的な行動をすることで差が生まれる。 UD10 わかりにくい毎週、数本の授業を参観する。 わかりにくい授業って、本当にある。 それは、子どもに原因があるのではない。 授業を仕組む教師に原因はある。 これでは特別に支援を要する子どもだけでなくて、一般の学級の子どもにもわかりにくい。 まずは、「わかりやすい授業とは何か」を考えることである。 経験経験が自信を生み、信念を形成する。 ところが、この信念が固まり過ぎると、新しい見方が入らなくなる。 常に、新鮮で素直な気持ちでいたい。 出愛の創造一期一会とは、デジタル大辞泉によれば、 「茶の湯で、茶会は毎回、一生に一度だという思いをこめて、主客とも誠心誠意、真剣に行うべきことを説いた語。転じて、一生に一度しかない出会い。一生に一度かぎりであること。」とある。 この先、また出会うかどうかもわからない。 それでも、出会ったときを大切にしようということである。 もっと言えば、出会いの場で「出愛」を創造するのである。 問題は、この一瞬の出会いを最高の出愛にできるかどうかである。 私は、大学院での授業、現場での指導、講演会、ちょっとしたお茶会でもできる限り、相手を喜ばせようと話している。 (もちろん体調のよくないときはできないときもあるが…) 現場の校長先生、教師、職員にその「出会い」を大切にしているかどうかは、すぐにわかる。 この積み重ねがさまざまなところで宇宙貯金として返ってくる。 4月に、豊田市のある小学校ほ訪問したとき、職員の方と話した。娘さんの楽しいお話がきけて心地よかった。これって一瞬だよね。 昨日は、宮崎から現場に戻ったSさんが研究室にきたので、指導し、また夕食を共にした。しっかり聴いてアドバイスした。 出愛の創造を演出してほしい。 ギャップギャップが大きいと、普通は悪いことのように思う。 ところが、この大きさが反対に転じると、良いことにもなる。 たとえば、普段きびしい人が、ほんの少しの優しさを見せるだけで、ころっとまいってしまう。 普段、頼りない人がぴっしと仕事を決めると、大きく評価される。 だから、自分のキャラを分析して、大きなギャップを作ってみてはいかがだろう。 月刊メールブック「悠・愉」5月号 配信ごらんください。 1 表紙 目次 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p1 2 巻頭言 学習の「めあて」と「まとめ」について ・・・・・・・・・・・・・・・ p2 志水 廣 3 前川流 算数の理論と実践 授業力アップのための指導法3 ・・・ p7 前川公一 4 飯塚市庄内生活体験学校での学び その2 通学合宿について ・・ p10 勝田 靖 5 鍛える学び合う学び(第2回) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p12 玉置 崇 6 適用場面定着法で自信を持たせよう 6年 比とその利用 ・・・・ p14 中村基子 7 国語学力を高める 読むということ ・・・・・・・・・・・・・・・・ p16 伊藤彰敏 8 本で育てる「想像力」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p18 林 尚江 9 つまずきを防ぐ指導14 中学校数学 数学的な考え方を育てる課題(問題)と発問の工夫 p20 鈴木正則 10 1.4142135623733095…×2.23606797749978…=3.1622776601683…って本当? p22 横田茂樹 11 おもしろ素材発見で授業力アップ 新聞から素材を発見する方法 ・・p25 鈴木健二 12 パワーアップ通信2 学校の研究実践を発展させよう ・・・・・・・p27 小山 安 13 頴田で縁あって…福岡県における人権教育 ・・・・・・・・・・・ p30 野々上 禎 14 授業 GOIKENBAN 14 ・・・・・・・・・・・・・・・・ p33 落合・中根 15 最新版「単元を貫く言語活動」を位置付けてみませんか? ・・・・ p34 木山麻衣子 16 続・内地留学記「暢記」(2)−「線対称」の授業実践報告− p35 下石暢彦 17 私の生き方の公開 船井幸雄の人間学から学ぶ教育のありかた ・・ p38 志水 廣 18 活動報告 九州フォローアップ研修会の報告 ・・・・・・・・・・・・・ p41 19 初任者教師の授業力向上のための手立て−授業診断表に基づく事例研究−・・・ p42 志水・小林 20 案内1 第2回 授業力アップわくわく公開セミナーのご案内 ・・・ p51 21 案内2 志水先生 出版記念講演会 IN 東京 ・・・・・・・・・・ p54 22 編集後記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p56 近藤雅子 愛媛県宇和島市で保育協議会の総会での記念講演会長さんの堀川征一郎先生からの依頼でお引き受けました。 宇和島市の市役所の講堂には、350名の保育士さんが集合しました。女性ばかりで、男性は10名ほどでした。 一番前の座席からいっぱいでした。 今回お願いされた演題は、 「算数教育の立場から見た就学前教育」でした。 プレゼン資料 4月19日 愛媛県宇和島市保育協議会総会に招かれて講演をしました。 会長さんの堀川征一郎先生からの依頼でお引き受けました。 宇和島市の市役所の講堂には、350名の保育士さんが集合しました。女性ばかりで、男性は10名ほどでした。 一番前の座席からいっぱいでした。 今回お願いされた演題は、 「算数教育の立場から見た就学前教育」でした。 プレゼン資料 http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/files/2370003... 小学校算数の特徴、特に1年生の算数の困難さについてのべとともに、どうすればよいかについてのヒントを話しました。 ポイントは環境づくりと、音声計算の「数の導入」バージョンです。おひさまコースといいます。なお、音声計算おひさまコースは右の配布物の一覧の中にあります。 とても愉しく話すことができました。ほとんど女性なので、とてものりがよかったと思います。 私もとうとう保育についても関心を広げることになりました。 ありがとうございました。 講演の感想が送られてきました。紹介します。 小学校算数の特徴、特に1年生の算数の困難さについてのべとともに、どうすればよいかについてのヒントを話しました。 ポイントは環境づくりと、音声計算の「数の導入」バージョンです。おひさまコースといいます。なお、音声計算おひさまコースは右の配布物の一覧の中にあります。 とても愉しく話すことができました。ほとんど女性なので、とてものりがよかったと思います。 私もとうとう保育についても関心を広げることになりました。 ありがとうございました。 講演の感想が送られてきました。紹介します。 http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/files/2370003... ○付け法への招待129 ○付け法の仮説○付け法は教師の人間性を変える。 善なる人はさらに善になる。 普通の人は善になる。 普通以下の人が子どものよさを誉めてあげたいと思って取り組めば必ずや善に向かって行く。 普通以下の人にとって、初めは 副作用がある。 ○を見つけることができないし、誉め言葉もでてこない。 欠点ばかり見えてしまう。 だから自己嫌悪に陥る。 だけども、あきらめずに続けていけば、○が見つかるし、ほめ言葉もででくる。 すると、○付け法は効力を表す。 どの程度の期間が必要かと言えば、それはその本人による。 京都府久御山町教育委員会訪問今年度の久御山町の教育方針の確認と相談である。 まず、山本教育長、田口次長にお会いして願いを確認してから、御牧小の南校長先生、佐山小の村田校長先生、東角小の藤原校長先生と竹内指導主事と交えて懇談してきた。 昨年度の状況を確認して、これからの方針を相談した。 短期的方略と長期的方略について協議した。 キーワードを抽出した。 ・自己重要感 ・教師のビジョン ・教師の笑顔 ・一点突破 ・楽しい授業 ・学級づくり ・教材研究の楽しさ ・教科の面白さ ・役者としての教師 ・ユニバーサルデザインの観点から「そろえる」こと などである。 1年間の訪問がとても楽しみになってきた。 いつまで技能の習熟は、いつまでやれば、いいのか? それは身に付くまでである。 本人がもう絶対大丈夫というまでである。 何回テストしても百点になるまでである。 指導者は身に付くまで確認と見届けをやるしかない。 22年ぶりのクラス会
連休に、東京で筑波大学附属小学校で33歳のとき初めて受け持った子どもたちのクラス会がありました。
1部4年から1部6年まで3年間担任した子どもたちです。 現在、38歳になります。 たくましく、輝いていました。 この子どもたちは、6年間クラス替えなしという制度の最後の子どもたちでした。 下学年は平松不二夫先生が受け持ち、そのあと上学年を受け持ちました。 本当に個性的な子どもたちでした。エピソード記憶がいっぱいです。 また、文武両道という感覚でした。 まさに生きる力あふれる集団でした。 可能性をのばすことに全力を注ぎました。 そういう子どもたちに育てられたというのが実感です。 教育とは20年後を見据えた大事業だということを感じました。 |
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