最新更新日:2024/09/24 | |
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UD5 大羽沢子先生の「眼」福岡県の大羽沢子先生に特別にお願いしてユニバーサルデザインについてときどき寄稿していただくことになりました。 楽しみにしておいてください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「ユニバーサルデザイン」の波がキタ―――!!!の背景(1) おかげさまで、志水先生との著書「算数授業のユニバーサルデザイン」は売れ行き絶好調!私もこっそり書店に行き、「あるある。」と一人ほくそ笑んでおりました。書店は「春の教育書フェア」を設定していましたが、やはり「ユニバーサルデザイン」関連の本がよく売れているようでした。 なぜ、こんなに「ユニバーサルデザイン」が注目されているのでしょうか。また、そもそもユニバーサルデザインとは何なのでしょうか?「算数授業の・・」では、紙面の関係から充分にお伝えできなかったことをコラム風にちょっとずつお伝えしたいと思います。 また、私はこの度退職し、鳥取大学の井上雅彦先生の下で臨床心理士として研究・実践に取り組むことになりました。そこでの学びも交えてお伝えします。乞うご期待!! まず、最初に定義をはっきりしておきましょう。 【ユニバーサルデザインとは?】 ユニバーサルデザイン(Universal Design:UD)は、ノースカロライナ大学のロナルド・メイス(RonaldMace)が文化、言語、国籍の違い、年齢や性別の違い、障害・能力のあるなしを問わず、誰でも利用することができる施設、製品、情報の設計の配慮として提唱した概念です。ユニバーサル(Universal)とは、普遍的な、あまねくという意味の英語です。授業に置き換えると、どの子も分かりやすく、適切な環境で学習できる教師の配慮や工夫といえます。(参考:兵庫教育大学名誉教授 成田滋先生による「兵庫教育大学同窓生ニュース」) 私が「ユニバーサルデザイン」という言葉を初めて聞いたのは、約20年前、神戸で行われた総合的学習の時間についての研修会でした。世間ではようやく「バリアフリー」ということが浸透している頃でした。あくまでも「何かハンディを持った人のための」という 「特殊教育」の考え方に近いものでした。そこへ「誰にでも利用できる」という視点はとても新鮮で、特別支援教育について全くの素人だった私でも、「なるほど!」と思ったことを鮮明に覚えています。 しかし、これが社会の変化と密接に結びついていることを知ったのはもっと後のことになるのです。(次回に続く) 大羽 沢子 宇和島教育サークル講演と、模擬授業をしてきました。 20名ほどの方が集まられました。ベテランの教員が多かったです。 じっくりと本音を語ってきました。 サークルのお世話役の河野謙三校長先生は昨年の志水塾広島大会において参加されて、講演の打診をされました。それから段取りをつけられて、今回の講演となりました。 ありがとうございました。 音声計算練習法 教材ワークシートあらためて紹介します。 志水 廣・長野県岡谷市立岡谷小学校 「算数科 学ぶ喜びを育む学習の創造」(明治図書) http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-581019-7 次に、おひさまコースについては右の配布物にアップしました。ダウンロードして使ってください。 幼稚園・保育所の児童にまたは小学校1年生にとても良い教材です。 鈴木由里子先生の開発です。 入門期の指導授業をみてきました。 1年生の授業は、文字言語が使えないから、音声言語が中心となる。 でも、書き留めること必要。 今の時期は、何でも発言できることが大切。゜また、友達の考えを聞くことも大切。 数の指導をしつつ、話す態度、聞く態度を育てたい。 算数の内容は、数に関心をもち、同じか、違うかを判断させていた。 動物、植物の数を考えさせることによって、1対1対応を教えていた。 子どもからこの場面の言葉を引き出し、それを外化させるために復唱法を使っていた。 実にうまい授業だと思った。 ただし、数字が使えない。だから、黒板に今の教えていることを表すことは難しいと感じた。 授業の最後に担任の先生と私とでコラボした。 手をたたいて、数の比較をした。 こちらもとてもおもしろかった。 朝の2校時に授業参観をして、午後の3限に大学院の授業で教えた。 旬のうちに教えたいと思い、急遽予定を変更して教材を作成して、院の授業をした。 学生たちは板書にある日付をみてびっくりしていた。 UD3 朱書きで問いの発生を 6年線対称・点対象の導入のノートの写真である。 子どもが書いたこと「(ぴったり重なるという)関係がよくわかった」に対して、波線を引き、 教師は、「この関係は、どんな関係だろう?」 と疑問形で朱書きをしている。 その子に応じた朱書きは、教師と子どもとの対話を促進する。 子どもはぼくのノートを見てくれているんだ。 しかも、質問をしてくれている。だから答えたいと思う。 朱書きは、焦点化、視覚化を促している。また、教師と子どもとの共有化もはたしている。志水メソッドで言えば、「関係」というキーワードをとらえて、意味付け復唱法を使って切り返しているのである。 そういう意味で、朱書きは、一人一人の子どもをユニバーサルデザインの一つであると考える。 教職大学院生(現職) 志水研究 室本日は、第一回目の登校日で、大学に登校しました。 今年一年間で課題研究 をしていきます。 今年は5人とも算数を専門にしています。 写真の左上は、宮崎県から自主的に入学された先生です。現在、宮崎県に戻ってつとめながら研究 しています。 そのほかの方は、愛知県の学校につとめながら研究 しています。 一学期は1年次に準備した研究を2年次に実践する段階です。 UD2 4月の算数授業で「やってはいけない発問」どの子も「わかる」「できる」という観点からいえば、 4月当初の算数授業は、どうすればよいか。 子どもは、期待に胸をふくらませている。 内容に対しての期待、教師の指導に対する期待がある。 授業の自力解決のあと、練り上げの場面で「この3つの考えでどれが一番簡単かな」と。 この瞬間、子どもたちは固まった。 どれが良いのかを考えることに固まった。 Aの考え、Bの考え、Cの考えの選択を迫られた。 ある子どもは「Aがよいと答えた」。 でも、教師は「うーむ、先生はBだと思う」と切り返した。 また、子どもたちは固まった。 なぜ、固まったのか、自分の考えを発表しても、他の子どもとの比較にさらされるのだと思ったからである。 あげくのはては、切り捨てられる。つまり、否定する教育である。 子どもの「心」を固まらせるような授業は、どの子も「わかりたい」「できるようになりたい」という精神からはほど遠い。 まずは、考えを思いつき、発表したことをほめたい。 4月の時期は、なんでも意見が発表できる雰囲気をつくることが大事である。 多様な考えを発表させたら、それらの価値の比較は慎むべきである。 むしろどの考えにも価値があるとことを示すことである。 それが教師の優しさである。 私ならば、ぞれぞれの良さを価値づけて終わりとしたい。 または、それらの共通性を見いださせるようにしたい。 前の学年まで発表しなかった子どもの「心」を解放し、何でも言える空気にしたい。 子どもが真剣に考えた意見を安易につぶさないことである。 そのためには、「なるほど・・・と考えたんだね」「そうだね。」と共感していくことであ。(意味づけ復唱法) 4月にこの空気を作れないと、正解だけがでる授業となる。もっというと、教師の求める正解だけの授業となる。 もちろん授業規律まで壊す雑音に同調する必要はない。 子どもは、教師の応答の姿勢を見ている。 優しさを表現していってほしい。 談話会 4月 「やる気」にさせる談話会 4月 テーマ「やる気」にさせる みなさんは、「やる気」にさせることについて考えたことがありますか。 このことについて1時間話しました。 奥が深いですが、とてもシンプルな原理で「やる気」を引き出すことができます。 最後にメンタルトレーニングの話をしましたら、参加していた体育のH先生は、まさにその通りですと共感してくれました。 写真は談話会の参加者です。 三重県大成小学校からの訪問授業改善について相談されました。 現在の問題点を洗い出し、大成小学校に合う話を協議しました。 今後のコンサルティングに希望がもてました。 迷ったら迷ったら、やめるか突き進みますか。 あなたはどちらですか。 私は何となく、突き進んできました。 やめたことはほとんどありません。 突き進むと、あるときは成功し、あるときは傷を負います。 どちらかというと、成功の確率はかなり高かったのです。 たとえば、神戸市の教員のときに、筑波大学付属小学校からのお誘いがありました。 突き進んでよかったと思っています。 もちろん、傷を背負うこともあります。 でもね、でもね、 傷を負っても、その失敗がわかった分だけ前進しています。 だから、突き進んで後悔はありません。 長い人生航海ですが、後悔したくないものですから。 HPの移行 本読み計算・適用問題定着法適用問題定着法 このホームページの記事は2014年度より、志水メソッドの総括に移行しました。 http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=... これまでの記事は、各年度から入ってください。 2013年度 http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=... 2012年度 http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=... 2011年度 http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=... 2010年度 http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=... 2009年度 http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=... 2008年度 http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=... 2007年度 http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=... UD1 児童が使う分度器は2014年度に当たり「算数授業のユニバーサルデザイン」を世に出したこともあり、ユニバーサルデザインの観点から述べていきます。 児童が使う分度器と教科書で使う分度器と教師用の分度器の表記が異なると 児童は困ってしまいます。 写真は、市販されている分度器です。 大きいもの、小さいもの、0度の基線があるものとないものがあります。 どれも工夫されていますが、 基本的には現在、教科書に表示されているものに近いものを使うことをお勧めします。 2年前に、ある小学校で「角の大きさ」について分度器を使った授業をしました。 それぞれの児童が持参した分度器がばらばらで説明に苦労した記憶があります。 実際に児童は角の測定のとき、また作図のときに教師と同じものでないため、教科書と同じものでないために本当に困っていました。 0度の基線があるかないかで、角の測定、作図に困ります。 できれば、学級で統一、学年で統一、学校で統一した方が望ましいと考えます。 エネルギー暇ならエネルギーがあるかというとそうではない。 むしろ逆である。 忙しいと心と体が動き出す。 仕事はいっぱいある。 でも、不安ではない。 エネルギーがでてきたから。 さあ、「やるぞ」。 価値あること価値あることを 連続して考えていくと、 勝ち勝ち山となる。 では、価値あることって何か。 自分が幸せになることで なおかつ、 他の人も幸せになることだと思う。 総合部門 ベストテンに入る4/11 本日、東京の明治図書に行ってきました。 単行本2冊の発刊のお礼と新しい企画を練るためです。 相談のなかでいろいろなアイデアがわいてきた。 今年度も動いていきます。 おかげさまで、 「算数授業のユニバーサルデザイン」(明治図書)は絶好調です。総合ランキングで第9位とベストテンに入りました。この本は時代の最先端です。 http://www.meijitosho.co.jp/search/?title=%83%8... また、「算数教科書の定義・定理(性質)事典」(明治図書)も好調です。 この本は事典という名前からもとても地味な本です。しかし、「教えること」と「考えさせる」ことの区別をこの本にまとめました。昨年の9月に発刊したのですが、売れ行きは持続しています。口コミで広がっているのだと思います。 さらに、「『愛』と『心』を育てる算数授業」(明治図書)もランキングでは低いですが、毎月の実際の売れ行きはよいとのことでした。この本は、志水のお弟子さんの落合先生が志水メソッドをまとめました。志水ができるのは当たり前だと思われますが、お弟子さんも実践すれば成功するという事例でありとても貴重だと考えます。 著者として思うことは、現場の皆様に元気を与えることができるかどうかです。 ですから、ランキングや売れ行きは気にかかります。 手にとって読んで喜んでほしいのです。 ですから、現在の状況はとてもありがたいことだと考えます。 これらの本には授業を変えるヒントがいっぱい詰まっています。 これらのヒントを引き出していただければ幸いです。 授業開き本日、新年度を迎えて初の授業をした。 中妻先生とTTで「授業づくりの内容と方法1」を前期授業で行った。 院生は、現職が14名、直進学生が33名である。 笑いも交えながら「授業とは?」について話をした。 初々しい学生の2年後が楽しみである。 研究室に訪問者教材などをつくるためである。 相談にのっていると、アイデアがでてきた。 楽しみになってきた。 語彙研究の論文 愛知教育大学研究報告その他のタイトル: A Development of Teaching Model 3 at Math-vocabularies for Children on the Elementary School 著者: 志水, 廣 中根, 睦美 著者(訳): Shimizu, Hiroshi Nakane, Mutsumi 出典: 愛知教育大学研究報告, 教育科学編. 2014, 63, p. 155-161. 出版者: 愛知教育大学 URI: http://hdl.handle.net/10424/5433 言語: ja NII資源タイプ: Departmental Bulletin Paper 教育情報の種別: ETYP:教育関連論文 ETYP:教育実践 学校種別: STYP:小学校 教科・領域: SSUB:算数 学年: SGRD:小4 著者版フラグ: publisher sortkey: 22 出現コレクション: 第63輯 下記のアドレスのところに論文が掲載されています。 ご利用ください。 http://hdl.handle.net/10424/5433 気の合う人普段は仕事柄、日本全国各地に飛んでいる。 そこで、出会う人は様々である。 校長先生にも多く会う。 仕事で出会ってはいるのだが、何だか知らないけれど、会って気持ちが落ち着く人がいる。 あまり会話を交わさないのであるが、もう一度会いたいのである。 だから、この人のためならば、万障を繰り合わせても行動したいという気持ちになる。 今生にこういう人に会えただけでも幸せである。 絶好調 三刷り決定 「ユニバーサルデザイン」「算数授業のユニバーサルデザイン」では、行動科学をもとに説明しています。 たとえば、<12 結果 OKでやる気を引きだそうとあります。>pp48−49 これは基本的に志水メソッドの基本理念の部分肯定の考え方で、さらに言うならば、長所伸展法である。よって、学級づくりは部分肯定で学習習慣・規範意識を身につけさせていく必要があります。 ---------------------------------------------------- 4/8 本日、「算数授業のユニバーサルデザイン」(明治図書)が3刷りとなることが決定しました。 2月に初版を出して、3月に2刷り、4月に3刷りです。 びっくりしています。 この本を世に出して本当に良かったと思っています。 共著者の大羽先生ともども感謝、感謝です。 ご活用いただければ幸いです。 ランキング 算数部門では第一位です。 http://www.meijitosho.co.jp/search/?title=%83%8... 本書の前後に数学の玉置崇先生の本も入っています。 こちらもものすごく支持されています。 |
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