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最新更新日:2024/06/30 |
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1学期終業式 式辞![]() ![]() このように1年前を振り返ってみると,今年は台風の接近もなく,予定通り終業式を迎えることができたことを改めて嬉しく思います。 さて,早いもので,4月,桜の季節に1年生が入学し,始業式を行って4か月が過ぎようとしています。季節も大きく移り変わり,夏本番を迎え,連日猛暑が続いています。この4か月間を通して,皆さんは成長の跡を感じることができているでしょうか。 今日はこの後,担任の先生から通知表が渡されます。そこには,今学期の皆さん一人一人の,学習や生活,行事や係活動などの評価が記されています。もっと努力を必要とする内容はもちろんですが,皆さんの成長の跡もきっと書かれていると思います。 毎朝校門付近で皆さんとあいさつをしていますが,4月当初,1年生はあの坂を登るのに,ずいぶん苦労しているようでした。しかし最近は足取りが軽くなった人が多いように思います。何人かの1年生に「この坂には慣れましたか?」と聞いたとき,「はい」とほとんどの人が元気よく答えてくれました。また,2・3年生も,顔つきがそれぞれの学年らしくなっています。些細なことですが,こんなところにも皆さんの成長を感じます。 1学期を終えるにあたり,通知表をじっくり読み,そして,普段の自分の姿を振り返り,今学期の生活をきちんと反省してください。 明日からいよいよ長い夏休みが始まります。3年生は,今までの夏休みとは違った特別な思いを持っていることでしょう。2年生は,いよいよ部活動の中心となってもらわなければなりません。1年生は中学生になって初めての夏休みです。中にはどのように過ごしたらいいのか,少し心配している人もいるかも知れません。いずれにしても,どの学年の人にも共通していることは,誰にも平等に同じ時間が与えられているということです。しかも,その時間は,普段の学校生活に比べると,自分で自由に使える時間が非常にたくさんあるということです。それだけに,時間の使い方によって,この夏休みで得るものに大きな違いが出てきます。自分を試す,あるいは自分が試される,ある意味厳しい期間とも言えます。 最後に,私が最も強く望むことは,品中生の全員が,元気に2学期の始業式を迎えることです。つい最近も,下品野小学校に脅迫電話がありました。世の中,良い人ばかりとは限りません。おかしな事件に巻き込まれたり,事故や台風などの災害で,皆さんが怪我をしたりしてはなりません。ましてや命を失うようなことがあっては絶対いけません。 夏休みという長い時間を上手に使い,安全を心がけ,充実した生活を送って欲しいと心から願っています。9月には元気に再会できることを祈りつつ,式辞とします。 うまくいかなかったとき,その後![]() ![]() 期末テストが終わり,1週間以上が経ちました。全ての教科のテストが返ってきたと思いますが,どうだったでしょうか。結果に一喜一憂するのも結構。そのとき,他の人の点数と比較することも大切ですが,自分としてどうだったのかを考えてみてください。そのときに基準となるものの一つが中間テストです。期末テストを受ける前に,中間テストよりも良い結果を残そうという目標を立てていた人もいたかも知れません。 結果以上にこだわって欲しいのが準備の内容です。大リーグ,マリナーズのイチロウ選手がこんなことを言っています。 「準備というのは,言い訳の材料となり得るものを排除していく,そのために考え得るすべてのことをこなしていく」 期末テストに向けて,このような準備ができたでしょうか。是非とも振り返ってみてください。 テストに限らず,人は何かに取り組んだとき,結果がうまくいくこともあるし,うまくいかないこともあります。以前も話したと思いますが,やることなすこと全てうまくいく人はいません。人は誰でも失敗します。ですから,大切なことは,うまくいかなかったとき,その人の態度次第で,その人が伸びるか伸びないかが決まるということです。 うまくいかなかったときの原因を考えるのは当然。それすらしない人は問題外です。原因を考えるときに,常に念頭に置きたいことは,自分の中にその原因を見いだすことです。自分以外のところに見いだす,つまり,人や物のせいにしないということです。 例えば朝寝坊をして遅刻をしてしまったとき,「どうして起こしてくれなかったの!」と家族のせいにするのではなく,目覚まし時計をきちんとセットしておかなかった自分,あるいは前日夜更かしをした自分を反省する。また,合唱コンクールで思ったような成績を収められなかったとき,「○○君たちが協力をしてくれなかったから」と考えるのではなく,そのような事実があったとしても,自分は協力しない人たちにどのような働きかけをしたのか,その働きかけが適切だったのかどうか,といった考え方をする。 このように,うまくいかなかった原因を自分の中に見いだそうとする人は,必ず成長します。逆に,いつも人や物のせいにしている人に成長は望めません。 皆さんは,これからも失敗や成功を繰り返しながら大人になっていきます。人として,より大きく成長するために,周到な準備をすること,そして,うまくいかなかった場合,その原因を自分の中に見いだそうとする態度,これらを心がけて欲しいと思っています。 忘れ物![]() ![]() 最近少し気になっていることがあります。学校に持ってくるべき提出物や授業の用意などを家に忘れてしまい,それを学校まで届けてもらうため,職員室から家の人に電話をする姿を時々見かけることです。届けてもらう理由は様々だと思います。例えば,叱られたくないから,授業が満足に受けられないから,周りの人に迷惑をかけるから。忘れ物を届けてもらえば,確かにこういったことは解消されるでしょう。しかし,これは忘れた本人にとって本当に良いことなのでしょうか。 中学校は,生徒の皆さんが大人になったときに困らないよう,色々なことを身につける場です。もちろん,忘れ物をしない,ということも,身につけるべき大切な内容です。ですから,忘れ物をした場合,その場だけを何とか取り繕うのは,本人にとって決して良いことではないと思うのです。忘れ物をしても届けてもらえばいい,といった安易な気持ちになることが怖いのです。実際,忘れ物を届けてもらう人の中には,何度も繰り返す人がいるようです。 忘れ物をしたら正直に申し出て叱られればいい,その授業を満足に受けなくてもいい,周りの人に迷惑をかけたことを謝ればいい,こう思っています。大切なことは,こういった辛い経験を通して,二度と忘れ物をしない,と心に誓い,忘れ物をしないような努力をすることです。 中学生時代の忘れ物が,莫大な被害を与えたり,取り返しのつかない迷惑をかけたり,あるいは人生を大きく変えてしまったりといったことは,まずありません。自分の忘れ物によって,もしもそのような可能性があれば,例えば人の安全や進路にかかわる場合など,先生に相談すればいいのです。 集会でこの話をしようと考えたとき,ずいぶん以前ですが,ある先輩教師から私に届いた年賀状を思い出しました。年賀状といっても長文が書いてありました。「私はそのときの感情に流されて,一人の人の働く意欲を失わせてしまった」とありました。どういう意味かと思い,先を読みました。その先輩は,あるアフリカの国へ旅行に行ったとき,空港で一人の現地の人から物乞いをされました。かわいそうに思い,お金を与えたそうです。この行いに対して先の言葉になったようです。つまり,物乞いをしてきた人にお金を与えたことによって,その人の働く意欲を失わせた,ということです。人はきちんと働き,収入を得ることによって生活を安定させ,心豊かに生きることができます。物乞いという方法でお金が手に入れば,働く意欲は失われます。一時的には何とかなるかも知れませんが,安定した生活を手にすることができず,心豊かに生きることもできないでしょう。 この話と忘れ物を届けてもらう話とでは,状況や深刻さが大きく違います。しかし,その場を何とかしのいでも,後々のことを考えると本当に良いことなのかどうか,といった点では同じです。 忘れ物を届けてもらうことは禁止,といった決まりを作ることは簡単です。また,決まりを守ることも大切です。しかし,私が期待するのは,決まりではなくても,自らの成長のために安易な方法を選ばない,といった姿勢です。品野中の生徒ならそれができるのではないでしょうか。 キャンプファイアー![]() ![]() いよいよキャンプファイアーの始まりです。 夕食![]() ![]() 佐久島の楽しみのひとつがこの夕食です。 夕食の後は、昨日延期になったキャンプファイアーです。 唐揚げ![]() ![]() とってもおいしかった。 みんなで調理![]() ![]() いっぱいとれました。![]() ![]() これでお昼のおかずは確保できました。 地引き網![]() ![]() とれた魚をお昼のおかずにします。さあ、どれぐらいとれるでしょうか。 操縦しました![]() ![]() みんな真剣な表情でした。 とても貴重な体験です。 感想は? 「めっちゃ楽しいー」 佐久島へ![]() ![]() いよいよ佐久島での3日間が始まります。 出発![]() ![]() 天候が気になるところですが、元気で行ってきまーす。 やるべきこと![]() ![]() 先日,3年生が修学旅行に行ってきましたが,明日からいよいよ2年生は佐久島に行きます。また,1年生は明後日の水曜日に校外学習に行きます。 佐久島では,キャンプファイアーでトーチトワリングを行います。先週の金曜日,トーチに火を着けたリハーサルを予定していましたが,あいにくの天候のため,体育館で火を着けずに行いました。残念ながら火は着けませんでしたが,その演技は,素晴らしい,のひと言でした。一人一人,難易度の高い技も,見事に演じており,音楽に合わせた動きも,一糸乱れず,といった表現がぴったりとくるものでした。一生懸命練習したことを十分想像することができ,見ていて感動しました。態度も堂々としていて,本番での演技が非常に楽しみです。 トワリングのメンバーは16名ですが,実は,希望者が30名近くいたそうです。なぜ人数が減ったのかというと,そのうちの数名は,様々な事情で自ら辞退しました。そして,その他は,参加させてもらえなかったそうです。その理由は,家庭学習や部活動など,自分のやるべきことがきちんとできていなかったということです。これは少し厳しいかも知れません。しかし,本来やるべきことをきちんとやったうえでの参加が当然であり,できていない人が参加できないのは仕方がないと思います。もちろん,参加しよう,頑張って練習しよう,という意欲は高く評価できます。しかし・・・。 今回残念な思いをした人たち。その思いを今後の生活に,是非とも生かして欲しい。参加できなかったことを,よい経験(勉強)ととらえ,やるべきことをきちんとやり通してください。そうでないと,トーチトワリングに参加できなかったことの意味がありません。 今から2000年ほど前のローマ帝国の政治家に,セネカという人がいましたが,その人は次のような言葉を残しています。 「幸せになりたいならば,『あの時ああしていれば』と言う代わりに,『この次はこうしよう』と言うことだ」 人には誰でも失敗やうまくいかないことがあります。しかし,そのようなとき,いつまでも悔やむのではなく,次への一歩を考え,実際に行動することが大切,といった意味ですね。 先日,卒業生が品中を訪問してくれました。その人たちの進学先は,野球部が甲子園に出場したことのある高校で,来てくれた人の中に,野球部に入った人がいました。やはり今年も甲子園を目指しているそうです。その卒業生が言っていましたが,野球部では,試験で悪い成績を取ると練習に参加させてもらえないそうです。やはり高校生の本分は勉強であり,やるべき勉強がきちんとできないようでは,野球をする資格はない,ということでしょう。このように,やるべきことをきちんとやろう,という考え方だからこそ,甲子園に出場できるほどの強豪校になり得るのだと思います。 品中生の皆さん,やるべきことは何か,そしてそれをきちんとやっているか,改めて振り返り,できていないようであれば,是非とも今日から取り組んでください。 修学旅行報告
先週,3年生が修学旅行に行きました。今日の集会では,1・2年生に,その報告をしました。
3年生は先週,火水木と,修学旅行に行ってきました。私も一緒に行きましたので,簡単にその報告をしたいと思います。 今回の修学旅行をひと言で言うならば,「とてもよかった」ということです。よかった中身ですが,まずは大きな病気やけが,事故などがなく,無事に行って来られたことです。品野中が出掛ける直前も,東京地方では震度4の地震が発生しました。3・11以来,大きな余震が頻繁に起こっています。実は,修学旅行中,もしも大きな地震が起こり,建物が壊れたり交通が麻痺したりした場合を想定し,緊急の避難場所を都内に数カ所設定しておきました。幸いそれは無駄に終わったわけですが,無駄でよかったと思っています。 3日間の旅行中,3年生は様々な活動をしました。東京ディズニーシーや都内での班別の活動,あるいは山中湖周辺での体験活動。それぞれの場所で,活動を終えて帰ってくる生徒は,皆,生き生きと明るい表情を見せてくれました。また,「よかった〜」という声もたくさん聞くことができました。楽しく,充実した活動ができ,よい体験になったと思います。 修学旅行初日,時間が守れなかったり班行動がうまくできなかったりして,叱られたり注意を受けたりした生徒もいました。しかし,その後,全員が時間を守り,班行動も順調にできたようです。さらに,混み合った電車の中で,周りの乗客の迷惑を考えた行動が取れた人たちもいたようです。人間,誰しも失敗やうまくできないことはあります。大切なのは,その後,二度と繰り返さないことです。そういった意味で,叱られ,それを糧としたことも,よい経験だったのではないでしょうか。また,このことから,同時に,品中生の素晴らしさを,改めて感じました。 修学旅行では,色々な機会で班別に行動します。自分たちの立てた計画に基づき,自由に行動します。私が中学生だった40年前や,20年ほど前に修学旅行を引率した頃は,班別行動は考えられませんでした。今では当たり前のように多くの学校が取り入れています。しかし,これは決して当たり前ではありません。生徒だけで行動するわけですから,何かあったら大変,とんでもないことをやってしまうのではないか,一般の人たちに迷惑をかけるのではないか。こんな心配ばかりしなくてはならない生徒なら,とても班別行動はできません。品野中で班別行動を取り入れられるのは,先生たちが皆さんを信頼しているからです。皆さんなら,きっとルールやマナーを守り,きちんと行動できると信じているからです。そして,その信頼を裏切ることなく,毎年見事にやり遂げてくれているからです。そういった前提があるからこその班別行動であることを,是非とも分かって欲しいと思います。 来週,1年生はサイエンスワールドに,2年生は佐久島に出かけます。それぞれよい経験をし,多くを学んで欲しいと思っています。 写真は,山中湖でのカヌー体験の様子です。 ![]() ![]() おはようございます![]() ![]() 朝食はバイキング。しっかり食べて、今日も元気に活動してほしいと思っています。 無事乗車![]() ![]() 今日は少し霞んでいます。富士山は見えるでしょうか。 もうすぐ出発![]() ![]() コミュニケーション![]() ![]() これから私が言うことを心の中でかいてみてください。 「山をかいてください」「木をかいてください」「月をかいてください」 どのような反応をしたのか聞いてみたところ,何をしたらいいのか分からなかった生徒が1名,山,木,月という文字を書いた生徒が3分の2,山,木,月の絵を書いた生徒が3分の1でした。 一つの指示に対して,いろんな反応がありました。私が何を書いて欲しかったのかはさておき,このように,相手も分かっているものと思っていても,必ずしもそうとは限りません。みなさんもこれまでに,自分はそんなつもりではなかったのにと,何となく人間関係がギクシャクした経験があるのではないでしょうか。 「以心伝心」という四字熟語があります。心をもって心を伝える。文字や言葉を使わなくても,お互いの心と心で通じ合う,といった意味です。日本ではこれが美徳とされることがあります。確かに,言葉を交わさなくても,お互いの心が通じ合うのは素晴らしいことです。しかし,周りにいるのは,心が通じ合っている人ばかりではありません。自分が何を考えているのか,相手は何を考えているのか,しっかりコミュニケーションをとることが大切です。 伝える側として,まずは「正しく伝わりにくい」ということを念頭に置くことです。また,自分の伝えたい内容が,曖昧でなく,明確に表現できているかということが大切です。始めの「山をかいてください」といった指示も,文字をかくのか絵をかくのか曖昧です。そして,伝える側の日頃の言動が影響することもあります。オオカミ少年では,誰も真剣に耳を傾けようとはしません。 受け取る側にも気をつけたい点があります。曖昧な表現に対しては,何が伝えたいのか,やはりきちんと聞き直すことが大切です。曖昧なままでは正しく伝わってきません。また,受け取る側の態度にも気をつけたいです。相手が一生懸命伝えようとしているのに,そっぽを向いたり,何の反応も示さなかったりするようでは,伝わるものも伝わらなくなってしまいます。 コミュニケーションは,人が生きていく上で,なくてはならないものの一つです。多くの企業が,新入社員にコミュニケーション能力を求めていることからも,その大切さが分かります。 時には,日頃の何気ない会話の中でも,コミュニケーションについて考えてみてください。 朝の登校![]() ![]() そんな中を、生徒たちは今日も元気に登校してきます。 木漏れ日![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 見ると、そのときの太陽の形をしています。こんなところにも自然現象の不思議を感じます。 |
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