最新更新日:2024/07/01 | |
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チャイルドとチルドレン
今日の集会では,子どもを表す英単語,「チャイルド」と「チルドレン」から考えたことを話しました。
英語で子どものことを「チャイルド」と言います。そしてこの単語の複数形,つまり子どもが何人かいた場合は「チルドレン」と言います。 私が中学生時代にこのことを知ったとき,普通,複数形は単語の後ろに「s」を付ければいいだけなのに,どうしてこんなにも違った単語になってしまうんだろう,憶えるのが大変だ,と思ったことを記憶しています。 どうしてこんなに違う単語なのでしょう。そこには深い意味が・・・。子どもは,一人の場合と何人かいた場合とでは別の存在だ,と言うことではないでしょうか。 大人にも言えることですが,子どもが何人か集まると,一人では決してしないような悪いこともやってしまうことがあります。一人一人は,心の中で「これはやってはいけない」と思っていても,みんなの前では言いにくい,雰囲気に流されてしまう,気が大きくなってしまう。こんな経験は誰にもあるのではないでしょうか。随分以前ですが,お笑いの北野武さんが「赤信号,みんなで渡れば怖くない」と言いました。まさにこれです。 何人かいると悪いことばかりかというと,決してそうではありません。例えば,体育祭の応援合戦。一人で踊っているのを見ても,「素晴らしい。上手だ」と感じることもありますが,何十人もの生徒が力の限り声を出し,一糸乱れぬ踊りを披露したときの迫力は,到底表現できません。また,集団でしかできない動きもあります。 これは,合唱でも言えます。心を一つにして,多くの人が歌うからこそ,美しいハーモニーが生まれ,迫力も出ます。 さらに,皆さんが授業で行っている「学び合い」も,決して一人ではできません。もちろん,一人で問題を解いたり教科書を読んだりして学習を進めることはできます。十分な成果を上げることもできます。しかし,「学び合い」では,分からないことを周りの人に聞くことができます。そして,聞かれたことを相手に説明することによって,自分の理解を確かなものにできます。また,自分の考えを伝えたり他の人の考えを聞いたりしながら,考えを広げたり深めたりできます。「三人寄れば文殊の知恵」ということわざがあります。文殊とは,知恵の菩薩(将来,仏様になる者)のことです。つまり,特別頭のいい人でなくても,三人寄れば,文殊に負けないほどのよい知恵を出すことができる,という意味です。実際に,「学び合い」を通して,いい解決方法が見つかった経験のある人も多いのではないでしょうか。 良くも悪くも,集団の力は大きいです。学校は,生徒が集まる場所です。そんな学校だからこそできる活動を大切にしていきたいと思っています。 チャイルドとチルドレンという英単語から,こんなことを考えてみました。 |
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