最新更新日:2010/06/11
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閉校にはなりますが、4月以降もこのサイトは存続します。「過去の記事」の2009年度をクリックすると、見られます。更新するとはありません。アクセス、ありがとうございました。

さて本番は?

 練習を重ねて臨んだ研修会。さて、できばえのほどはどうだったでしょうか。

 写真上:ちゃんと視線はあがっていますね。子どもたちを見ながらカードを見せるのは練習をしないとできません。それも、一本調子ではなく、変化をつける必要があります。テンポが遅いのが難点でした。


 下の2枚は英語の模擬授業風景。

  on the chair
  by the chair
under the chair

 の練習を先にします。次に、大きな幕でいすとタオルを隠して、「Where is my towel?」と聞きます。そして、ちらっと見せると、子ども役の先生は「on the chair 」などと答えます。この英語の方は練習をしてなかったので、イマイチではありましたが、若い先生が一生懸命に模擬授業をすると、他の先生は大きな声を出して反応します。温かい雰囲気なのです。
 他にも、高校の物理の模擬授業も再現していました。研修会で学んだことを学校の校内研修で再現する(つまりアウトプットすること)と、学びがより確実になります。また、ほかの先生も、言葉だけの還流ではなく、授業を再現することでより分かりやすい研修会となります。
 観念論やスローガンではない研修を目指しています。
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実物投影機に思う・1

 7月になってから、2回のキャンプがありました。
 一つは答志島での全校キャンプ(2泊3日)。
 もう一つは美杉小との5年生の交流キャンプ。これは美杉町内の「美杉ビレッジ」で行いました。ねらいや重点はそれぞれ異なってはいますが、共通していることもあります。
 それはキャンプとはいえ、体験活動を自分の言葉でまとめるという「自己表現の時間」を確保したことです。
 答志島での活動は大半が感動的な体験活動でしたが、初日も、二日目も、食後、作文タイムを取りました。その日にあったことを、臨場感豊かに作文に書きました。いくら感動的な体験であっても、数日の日を置いてからまとめるとどうしても観念的になってしまい、リアルさが乏しくなります。宿で子どもたちが鉛筆を持って原稿用紙のマスを埋めました。
 
 5年生交流は水生生物の学習を行いました。雨天のため、川での活動はできなくなりましたが、その代わり講師の先生が水生生物を近くの川で採集してきていただきました。それを見ながらの学習です。
 この時に役立ったのが実物投影機(L-1n)です。この機器を美杉ビレッジに持ち込んだのは子どもたちが書いた用紙を見せながら発表させるためでした。そのことにも使いましたが、それよりも水生生物を拡大して投影したことは本当によく分かりました。毎日、学校で実物投影機を使っており、その良さは十分に分かっているつもりでしたが、1cm前後の小さな生物を大きく拡大して投影すると、生物の形や動きがまるで手に取るように分かります。写った映像を講師の先生が指さしながら、説明してくれます。

 図鑑での学習よりもはるかに分かりやすい。いや、図鑑どころか、実物が小さいので、少人数とはいえ全員が同時に見ることはできません。仮に一人ずつ実物を見ても、「見る」ということだけで、「分かる」には至りません。「分かる」ためには「見ながらの説明」が必要です。それが可能なのは、実物投影機で拡大した場合だけです。
 実物投影機のすごさを再確認しました。

 下の写真は頭と触覚を出しているところがはっきりと分かります。これは肉眼で見ることは不可能でした。
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実物投影機に思う・2

 先に書いたように、子どもたちが発表するときも、実物投影機は活躍しました。
 子どもたちは一人ずつB4サイズの用紙に、水生生物について学んだことをまとめます。そして15名全員が発表します。実物投影機がなければ口頭での発表になり、発表する内容があまり伝わりません。
 ところが、黒板のスクリーン(木の黒板だったので持参したマグネットスクリーンは使えません。白い模造紙を使いました。十分です)にまとめの原稿が写っているので、その中からいくつかにしぼって発表すると、発表者も気が楽です。文字が聞き手に伝わっているという安心感がありますから。聞き手は顔を上げてスクリーンや発表者の方を見ています。当然、集中力も高くなります。聞き手の興味をも引きつけます。

 実物投影機の利点はこれだけではありません。かなり光学の倍率が高いので一部分をクローズアップして見せることが出来るのです。子どもたちの発表の後、聞き手が挙手して感想を言います。子どもの感想の後、私も全員にコメントを付けました。その時、発表原稿の一部をアップにして写してもらいました。

 たとえばこんな場面がありました。ある児童が「鮎はケイ藻を食べていると教えてもらいました。今年はケイ藻が少ないので、鮎は小さいです」とまとめに書いてありました。
 私は次のようなコメントをしました。「講師の先生に教えてもらったケイ藻という言葉をさっそく使っているのがいいですね。翔太君はそれだけではありません。今年は鮎が小さいということをお父さんから聞いていたようです。その時にはケイ藻という言葉はでてこなかったようですが、昨日教えてもらったこと、つまり鮎はケイ藻を食べるということとお父さんが話していた『今年の鮎は小さい』と言うことをつなげて、書いています。それが『今年はケイ藻が少ないので鮎は小さいです』というところです。このように教えてもらったことだけをまとめるのではなくて、すでに知っていることと関係づけてまとめができたところがたいへん素晴らしい」と。私は模造紙のスクリーンに大切なところをアップで写してもらいながら、このコメントを言いました。

 このようなことは、仮に事前に子どもの原稿をマス刷りして全員に配ってあったとしても、その中の一部に子どもを全員集中させることは難しいです。実物投影機を使うと、それが簡単にできるのです。大事なところをさらに大きく写すというシンプルな作業をするだけです。シンプルであるからこそ、操作する方も、聞く方も分かりやすいのです。「シンプル イズ ベスト」と言えるでしょう。 

 写真上:黒板に写っている「まとめ」をしっかりと見ていることが分かります。
 
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1学期終業式・1

 平成21年度の太郎生小学校の1学期が今日で終わります。無事に1学期の課程を終えることが出来ました。これも児童のがんばりに加えて、保護者の皆様の協力のおかげ
です。ありがとうございました。

 1学期を語るとすると、「答志島宿泊体験」という全校児童が参加した2泊3日が大きな出来事でした。何度も「たろうっこ」などで話題にしました。
 この行事の最大の意味は公立の学校の全児童が参加したことにあると思っています。太郎生地区で生活している6歳から12歳までの子どもたちが「全員」答志島に行ったのです。
 学校行事だからこそ「全員」が参加し、貴重な体験をすることができました。しかも、6年間の年代の子どもたちが体験しました。10年先、あるいは20年先、どこかで会ったときに「答志島宿泊体験」の思い出を語り合えるかもしれません。太郎生で育った子どもたち共通の「文化」の一つとなれば、私たち職員にとってもこんなにうれしいことはありません。

※終業式の子どもたち。この並び方、姿勢。特別な指導は一切していません。集まったときはきちんとするということが常識なのです、太郎生小の子どもたちには。
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1学期終業式・2

 学校は当然のことながら学力を向上させることが大きな役割です。学力は「習得」「活用」「探求」と分類されることがあります。
 太郎生小学校では「習得」(基礎学力)をより確実にするためにパワーアップタイムを特設しました。内容の充実に向けた研修も重ねました。
 そこで反復習熟学習を行うことと音読と取り入れ、脳の活性化を目指してきました。「脳トレ」理論を学校教育の中に取り入れたものです。
 すると、結果的にはねらったことの他にも、「大きな声を出せる」「覚えることで自分に自信が持てる」などという成果が出つつあるように私は受け止めています。
 夏休み期間には、パワーアップタイムを振り返り、整理してみるつもりです。
 こういった学習で培った力を、活用・探求にどのようにつなげるのかという課題もあります。
 太郎生小学校はここに書いたように学校本来のあり方を職員みんなで考えることができるのです。それは保護者が学校を応援していただいているからこそ、私たち職員も、日々の実践を充実させるための「ゆとり」が生じています。
何度も書いていることですが、保護者が学校を応援していただくことが、子どもたちの教育の充実につながっています。ありがたく思っています。
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アクセスに深謝

 3日間ののべアクセス数は752です。1日平均250です。驚異的です。キャンプ以前は最高が103で、平均は50でした。短時間に繰り返しアクセスしても、カウンターは上がらない設定になっています。実際のアクセス数はこの数倍はあるかと思われます。

 金曜日の夕方、何人かの保護者が、「新しいのがあるかなあと思って、何度もホームページを見ました」と聞かせていたいただきました。7月8日〜10日の間の太郎生小のホームページは明確な目的があって発信していました。答志島での活動の様子を知っていただき、保護者に少しでも安心してもらいたいというねらいがありました。子どもを2泊も学校行事に預けるということは、保護者にとってはたいへん心配なことです。学校を信頼して預けていただいているからこそ、私たちはその信頼に応えたいと思いました。それは一番には子どもたちの安全です。しかし、せっかくの体験活動です。なにもしないでおいての「安全」とは違います。いろんな海辺での活動があるのです。リスクを最小限に抑え、万一の場合もすぐに対応できる体制をとる必要があります。重いAEDも養護担当の教員が持ち歩きました。
 もう一つは情報です。「便りのないのは良い便り」といいういいつたえがあります。確かにそれは一面の真理ではあります。しかし、子どもたちの活動が分かるということに勝る安心感はありません。ホームページの写真は全員が平等に写っているわけではありませんが、どのようなことをしているのか、ある程度分かっていただくことが出来ます。
 だからこそ、驚異的なアクセス数がありました。反応は太郎生小の保護者だけではありません。白山町のある校長先生からはホームページを見ていただいた上で、3回も激励のメールをいただきました。他校の行事を応援していただいたこと、嬉しく思うと共に元気をいただきました。
 
 昨夜は更新をさぼってしまいました。ご期待に添えられなくて申し訳ありません。今日は、美杉中学校の野球の応援に行きます。夜、更新します。見ていただいてない写真もたくさんありますので、アクセスしていただければ幸いです。
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驚異的なアクセス

 今、鳥羽の宿から更新しています。

 今は宿もICT環境が進んでいます。電話で聞いたときに「LANができます」と言うことだったので、パソコンとケーブルだけを持ってきました。すると、無線なのです。持ち込んだノートPCは無線は内蔵していません。カードもなし。

 まいったなあと思っていると、心優しい宿のご主人は無線用のカードとドライバを準備してくれました。おかげで、今、部屋からアクセスができるようになりました。

 太郎生小のホームページを見てびっくりしました。アクセス数が180なのです。考えられない数字です。短時間に繰り返しアクセスしてもカウントはあがりません。なのにこの数字。

 この答志島での宿泊体験の様子を、ホームページやメールで速報しているのは保護者の皆さんに活動の様子を知っていただくとともに、子どもたちが元気に過ごしていることをお知らせする義務が学校にはあると思ってのことです。3日間、大事なお子様を私たち職員に預けていただきました。3日後、元気に帰ることが一番ですが、同時に途中経過をも知っていただかなければなりません。
 幸い、今はホームページとかメールというすぐれた手段があるので、それをフルに生かして発信しています。
 写真を見ていただきたいと思っています。

 上は鳥羽の佐田浜港。下は船に乗るところです。


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キャンプ

 明日から3日間のキャンプ、行ってきます。保護者の皆さんには準備など、たいへんお世話をおかけしました。ありがとうございました。

 国の「豊かな体験活動」という活動の一環です。まさに「豊かな体験」をしたいと思っています。

太郎生小学校研究発表会のご案内(11月17日)

 太郎生小学校ではこの秋、教育関係者の皆さんを対象に「研究発表会」を行います。お忙しい時とは思いますが、ご参会いただきますように案内させていただきます。


研究主題 「基礎学力の向上を目指して(モジュール学習とICT活用を通して)」

1 日時 平成21年11月17日(火)  13:30〜17:00


2 会場  津市立太郎生小学校   〒515-3536 津市美杉町太郎生2128-1 
電話 059-273-0324    Fax 059-273-0746
Email:273-0324@city.tsu.lg.jp  
     
3 主な内容
     ・パワーアップタイム公開(全学級)
     ・全校合唱
     ・太郎生小の研究内容提案(模擬授業などを通して)
     ・シンポジウム「ICT活用の第1歩は実物投影機から」(仮)
パネリスト 
               堀田龍也先生(玉川大学学術研究所・准教授)
               玉置崇先生(愛知県教育委員会義務教育課・主査)
               中村武弘先生(三重大学教育学部附属小学校・教頭)
               中林則孝(本校・校長)

4 研究発表会についてのPR
 太郎生小学校は児童数38名、複式学級を2個有するへき地小規模校です。
 新指導要領では「基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ」(総則より)とあります。そのために私たちはパワーアップタイム(モジュール学習のこと)を毎日行い、反復習熟学習での定着を図っています。同時に、朝の音読では脳の活性化をねらっています(川島隆太・東北大学教授の理論)。また、ICTを活用することで、分かりやすい授業を目指しています。
 シンポジウムの3名のパネリストは情報教育の分野で全国的に活躍されています。パソコンのスキルに偏った教育ではなく、子どもの学力を伸ばすにはどのようにICTを使うことができるのかということについて「本音」を語っていただきます。きれい事や建前論に終わらないシンポジウムをパネリストの皆さんにはお願いしています。
 全体会では太郎生小学校の子どもたちの全員合唱を聴いていただきます。心を込めた歌声はきっと参加していただく皆さんの心に響くと確信しています。
 今回の太郎生小学校の発表会の柱は「パワーアップタイムの授業公開」「3人の最高のパネリストの本音の議論」「太郎生小学校児童の歌声」です。
 ご参加をお待ちしています。
 
5 参加申し込み
 Fax、電話、メールのいずれかでお願いします。締め切りは10月30日です。

※このサイトの右下の「データ」の中にからダウンロードしていただけます。
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たった1回の全体練習

 6月25日、つまり二日後は「七夕集会」です。太郎生小学校の七夕集会は、歌や音読などの発表が中心です。

 全校児童が歌うのは5曲です。オープニングで3曲、エンディングで2曲です。
 25日、その全校練習を体育館でしました。5曲も全校児童が歌うのに、全児童が一緒に歌うのは、今日の練習一度きりです。学級の音楽の時間などでは練習をしていたとはいえ、全体での練習はたったの一度。
 そのたった一度だけの練習を見ました。ちょうど美杉町の校長会が太郎生小で行われたので、美杉小学校と美杉中学校の校長先生にも、その練習を聞いていただきました。
 
 はじめてですから、まずは立つ位置を決め、入場練習をします。その練習の後、歌うときの心構えについて音楽の先生が話をします。子どもの心に響くように話します。子どもたちはこれから大切な全体練習があることをわかっていますから、真剣に聞いています。
 
 そして、全5曲を通して練習しました。
 見事でした。全児童が一緒に歌うのははじめてとはとても思えません。声が大きいだけではありません。表情も、姿勢も、音程も、素晴らしいのです。心がこもった歌です。こんな38人の歌を聞けるのは幸せでした。
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辞書を使う

 辞書を使うことはよいことです。でも、日常的に、つまり毎日、必要なときに辞書を使うのは簡単ではありません。それは面倒だからです。
 その辞書に付箋紙を使うことで、無味乾燥とした辞書が「マイ辞書」に変わるのです。方法はシンプルです。言葉を引いたら、その言葉を付箋紙に書いて、貼っておくだけです。すると、一度調べた言葉はすぐにさがせます。それに付箋紙をはったため辞書が分厚くなってきます。まさにその分厚さが、自分の辞書であることの証明なのです。
 引く回数が増える度に、辞書で探すための時間も短縮されます。早く辞書をさがせるのです。そうなると、辞書を使うことが苦にはなりません。すると……とプラスが重なります。

 でも、単に辞書に付箋紙をつけるだけではありません。使い方の説明も、必要に応じて行っています。その時は実物投影機の出番です。こんなに大きく映すと、説明もしやすいです。右手に持った水性マーカーでスクリーンに丸を付けます。左手に持ったあまりきれいではなさそうな雑巾で、そのマーカーの線を消します。この雑巾にはもう一つ大事な役割があります。それはプロジェクタのレンズにかぶせて光をさえぎることです。私は、ポケットのきれいなハンカチを使いますが(^^)/
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畑でも合唱を(鍛えるの巻)

 6月19日のことです。

 この写真は太郎生老人クラブが借りている畑です。そこで、子どもたちが歌っています。曲は、「地球はみんなのものなんだ」です。

 老人クラブの皆さんのお世話になり、コスモスの種をまきました。砂と一緒にまいた方がいいということで、砂と種をまぜ、それを子どもたちがまきます。

 そして、作業が終わってから。
先生:「みんなでお礼を言いましょう」
子どもたち:「ありがとうございました」
先生:「ありがとうございましただけではないでしょう。お礼に歌を歌います。地球はみんなのものなんだを歌います。思い出してもらうために最初の所だけを6年生に歌ってもらいます。さん、はい。」
 6年生が見本を示した後、38人の全校合唱がはじまりました。それがこの写真です。歌を歌い出すと、自然と姿勢がよくなります。子どもたちが一生懸命に歌う姿、老人クラブの皆さんの心に響いたと思います。

 これで終わりかと思っていたら……。
先生:「今日のコスモスのたねまきの感想を言ってもらいます。真ん中の6年生の男子」
6年男子:「これから成長するのが楽しみです。ときどき見に来たいと思います。
先生:「もう一人。向こうの6年女子、どうぞ」
6年女子:「花の種をまくことはこれまでしたことがなかったので、楽しかったです」

 畑での合唱も、一言感想も、いずれも事前の打ち合わせはまったくありません。おそらくその場で、その先生が思いついたのではないかと私は疑っています。よく言えば、臨機応援の対応。悪く言えば、計画性なし。
 しかし、いずれにしても、その「突然で、やや無理な要請」に見事に応える子どもたちがいるのです。
 太郎生小学校のキーワードの一つは「鍛える」です。昨年度から何度も使っています。今回のちょっとしたエピソードは、「コスモスのたねまきで鍛える」と言えると私は思ってしまいました。
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ICTを日常的に使う

 実物投影機のL-1nを使うことは、珍しくはなくなりました。ごく普通の授業風景に見えます。ICTは空気のような存在とある学校では言っていましたが、太郎生小もそんな感覚に近づければうれしいです。

 実物投影機の良さが分かるに従って、職員から「教室に常備したい」という声が上がっています。たまの研究授業に使うだけのICTは本物ではありません。本当の研究でもありません。
 どうしても台数を多く必要ということになれば、なんとかするものです。自腹を切ったり、借りたり。太郎生小には今、L-1nが3台あります。でも、これだけでは足りません。
 かつては、「学校に3台の機器があればいいだろう。3台を同時に使うことはほとんどないのではないか」と考えていました。
 この考え方は正しくないことがわかってきました。学校に○台あるということが重要ではなく、自分が授業する教室にICT機器があるかどうかということが決定的なのです。あれば使います。便利な道具だからです。でも、なくても授業は出来ます。だからわざわざ他のところから持ってきて設置して使うというのは、無理があるのです。

 上の写真は6年生教室での算数の授業です。ICT機器を使った授業ではありません。でも、よく見ると、机の上にはプロジェクタが置いてあります。

 真ん中の写真は2年生教室での算数の授業です。ここも、ICTを使ってはいませんでした。でも、写真の左側にはプロジェクタが見えています。

 下の写真は5年生の社会の授業です。教科書を拡大投影機で写しています。それを見て児童が意見を言っているところです。
 
 これらの3枚の写真は同じ時間帯に撮ったものです。ICTを使うクラスもあれば、使わない授業もあります。しかし、教室にはプロジェクタが置いてあります。いつでも、使える状況に近づいています。
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連絡遅れのお詫び

 6月10日の遠足は中止にさせていただきました。

 その連絡メールを午前7時までに送るはずでした。しかし、手違いで、7時30分を過ぎてしまいました。その理由は、全員に送るはずのメールが、設定間違いのため「職員だけ」にしか届いていませんでした。
 7時30分過ぎに問い合わせをいただき、そのミスが分かりました。あわてて、メールを送りましたが、すでに遠足の準備をして自宅を出ている児童もいました。
 玄関のところで、まさに出発する子どもたちもいました。
 持ち物の関係があるので、たいへん迷惑をおかけしました。もうしわけありません。

答志島へ行きました

 7月に行う答志島でのキャンプの下見に、職員と二人で行ってきました。2泊3日のキャンプです。太郎生小にとってははじめてのことです。しかも、全校児童が参加します。小規模校とはいえ、全児童が2泊3日のキャンプを決めるまでには、島と打ち合わせをしたり、保護者の意見を求めたり、教育委員会と相談したり、慎重に考えました。
 そして、7月8日から3日間のキャンプを行うことになりました。
 こういった初めてで、しかも大がかりな活動の下見は、一人で行うのではなく、2人以上の方が相談できるのでより適切な判断ができます。学校をたくさんの職員が空けることも出来ないので、私と担当者の2人での下見となりました。
 太郎生を午前7時に出発しました。途中で、職員を拾って高速道路を使って鳥羽へ。予定よりも少し早めに着きました。
 佐田浜から市の定期船で桃取へ向かいます。海はいいですね。とくに天候はとてもよく、気持ちのいい下見となりました。願わくば、10日も晴れてほしい(遠足を予定しています)。
 始めに浮島自然水族館と称した無人島へ渡ります。無人島の近くには「ジュゴンのエサ」となる「アマモ」がありました。アマモはきれいな海でしか育たないそうです。
 浮島自然水族館では1時間ほど滞在して、実際に魚を捕まえました。なまこ、ウニ、ヒトデなどがたくさん見つかります。貝もいろんな種類がありました。魚も、最初は分かりませんが、目が慣れてくると、たくさんの魚がいることが分かり、ますます楽しくなってきます。
 一緒に下見に行った職員は、私が話しかけても聞こえないほど真剣に魚を追っていました。帰りの船の中では「子どもたちが来たときは、魚を探していないで、子どもの安全をみてください」という話をするほどでした:-)

 午後は答志地区に移動しました。活動場所をすべて見て回りました。

 下の写真は干物工場。ここで干物作り体験をさせていただきます。どんな魚になるのかは当日の漁の結果次第だとか。やっぱり自然体験ですね。
 
 帰りは午後4時25分の定期船に乗りました。船の中で、いくつか打ち合わせを済ませました。 

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楽しい校内研修会・1

 太郎生小学校の校内研修は楽しいです。少なくとも、私は楽しいです。それは、「今、必要なことを学んでいる」という実感を持てる研修会となっているからです。
 スローガンをとうとうと述べることもありませんし、抽象的な建前を議論することもしません。常に実践的な話や模擬授業が中心です。

 6月3日の研修会は最初に、先週の「教育の情報化セミナーinみえ」の環流報告をしました。何度か話題にしている亀山西小のK先生の圧倒的な提案を、太郎生小学校の会議室で「復元」しました。この復元はとてもよかったです。帰りにすぐに紹介してもらった書籍を買ってきただけあって、K先生の提案をしっかりと理解して、自分のものにしていました。提案になかったことも付け加えての環流報告でした。
 ひらがなを1文字、写すだけですが、これで十分に授業が成立します。しりとりをしたり、言葉の説明をしたり。

 その後、その研修会に参加した3人がそれぞれ感想を述べたり、実物投影機でプレゼンをしたりしました。
 今回、初めての一歩は、「SDカード」の活用です。これはK先生がさりげなく紹介したやり方ですが、それを太郎生小の先生は今日の研修会で確実に技術を会得していました。
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楽しい校内研修会・2

 太郎生小学校の校内研修はICTばかりだと思われるかもしれません。そうではありません。そもそも、太郎生小の職員にはICTに詳しい者はいません。私が一番詳しいぐらいですからしれています。
 最近はパワーアップタイム(モジュール学習のこと)の研修が多かったです。

 でも、6月3日はICTがらみの話題が多くなりました。とはいっても、ICTを使えば授業がうまくできるなんて思っている職員は一人もいません。例えば、実物投影機を持って中学校のクラスに入って授業が出来るかといえばできません。小学校でも同じです。教材研究や授業の組み立てが必要です。
 あまりにも、実物投影機が大きなインパクトがあるので、授業がじょうずになったような錯覚を持ってしまいます。それは危険です。そんなことをも確認しながらの校内研修会です。

 上の写真はSDカードで、子どものノートを写して見せているところ。SDカードを活用すると、パワーアップタイムでのフラッシュに使えそうだということがわかり、職員の目つきが変わりました。

 真ん中の写真は辞書の使い方を説明しているところ。「ホール」「ボール」「ポール」という3つの言葉の並ぶ順番を、辞書を拡大して説明します。分かりやすいですね。

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実物投影機での基本

 太郎生小では「書画カメラ」と呼んでいます。エルモの「みえるもん」のことです。
 これは6月1日の4年生の授業の様子。教頭先生が使っています。

 先週、津で行われた「教育の情報化セミナー」がきっかけとなり、職員室では実物投影機の話題が多くなりました。今、校内には2台の機器がありますが、時には使いたい学年が重なることがあり、「もっと増やしてほしい」という声が強くなっています。さらには「いつも自分のクラスに置いておきたい」というぜいたくな声も。1万円や2万円なら、思い切って自腹を切ることも考えないわけではありませんが、その数倍はする価格なのです。となると、ここは管理職の出番です。今、あちこちと折衝中です。

 さて、話は戻って4年生の理科では「根っこの観察」をしていました。これは実物投影機を使う見本のような授業です。教科書の拡大もいいけど、根っこは実物を見るよりも拡大したものを見る方がはるかに分かりやすいのです。
 黒板の左半分には子どもたちからの意見を板書してあります。右半分はスクリーン。なんと模造紙を使っていました。マグネットスクリーンもあるのですけど、持ってくるのが面倒だったのでしょうか。
 さらに、拡大された画面を見ながら児童が説明しています。
 根っこの説明は、本物は小さいので、黒板に写った画面を指さしながら、教頭先生が説明しています。興に乗った教頭先生は、自分で根っこの広がりを実演するサービス付き。

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プール掃除

 6月2日、プール掃除が予定通りに出来ました。午後は気温が上がってきたので、気持ちのいいプール掃除でした。気持ちがいいというのは、天候だけで、プール掃除は気持ちのいいものではありません。
 太郎生小学校では全校でのそうじとなります。人気はデッキブラシを使って大きいプールの底をこする作業です。デッキブラシを使う時間帯を、学年で交代していました。そのため、3年生もデッキブラシでゴシゴシと。
 
 私も、最初から子どもたちと一緒にまじめに仕事をしました。仕事をしていると、写真を撮ることができません。よって今回のプール掃除は私の写真はありません。
 ということは、いつも写真を撮っている私はあまり仕事をしていないっていうことかm(_ _)m
 プール掃除の写真は、某職員がたくさん撮っていました。仕事も一生懸命されていました、念のため。
 

ある研修会・その1

 5月30日(土)、「教育の情報化」実践セミナーinみえ という研修会が津の総合文化センターで行われました。「市民歌発表会」があったところです。会場は別の部屋です。

 太郎生小学校はICT機器は津市内でも、比較的整備されているほうです。それは美杉村の時代から、パソコンなどの導入に積極的であったことやその機器を活用した授業をしているからです。「計プリっこ」という計算練習は、子どもたちだけで進めています。個人別の習得状況が分かるようになっています。
 一斉指導で使う実物投影機(書画カメラ)や電子黒板も、必要に応じて無理なく使っています。「ICT機器は道具です」という当たり前のことが、みんな分かっています。黒板にスクリーンが貼ってあっても、子どもたちは特別な反応はしません。

 さて、そのようなICT機器の効果的な活用についての研修会がありました。会場は津ですが、主催は日本教育工学協会で、事務局は東京にあります。講師の先生も、富山大学や横浜国立大学の先生などで、文科省にも関わっていらっしゃる方です。いわば国内の最新の情報や国内トップレベルの話が聞けるわけです。
 昨年度から何度も言っているように、太郎生小学校はへき地校ではありますが、私たちの目は全国に向いており、国内のすばらしい実践を可能なところは太郎生小学校に取り入れています。今、毎日の授業では定着している「パワーアップタイム」(モジュール学習とも言う)は富山県のある小学校から学んだものです。
 土曜日の午後。参加者は80人ぐらいでした。太郎生小からも数人が参加しました。

 写真を見ていただくと、とてもいい雰囲気の研修会であったことがおわかりいただけると思います。
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学校行事
3/19 卒業証書授与式
PTA他
3/15 中学生コーラス練習(午後7時。体育館で)
3/16 太郎生小PTA総会
3/20 中学生コーラス練習(午後7時。体育館で)

学校便り

データ

津市立太郎生小学校
〒515-3536
三重県津市美杉町太郎生2128-1
TEL:059-273-0324
FAX:059-273-0746