最新更新日:2024/06/27 | |
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愛知県一宮市立丹陽小学校訪問
愛知県一宮市立丹陽小学校を訪問した。
本読み計算(音声計算)の場面で感動的な場面があった。 1年生の授業であった。 子どもたちがしっかりと本読み計算に取り組んでいた。 スピードを競うのではなくて、1つ1つ計算の答えを言い、次に相手の子どもがしっかりと聞いていた。条件反射的にうなずいているのではなくて、答えの表の中にある計算の答えを1つずつ確認しているのが分かった。 感動はその後のことである。 ある一組の子どもが代表で計算をした。 その後の教師がみんなの場でほめた。そこが本当に表現豊かにほめたのであった。 次に、もう一人の子どもが答えを言い始めた。計算が得意なのか、かなりのスピードで答えを言った。すると、答えを聞き取りにくくなった。前の子どもがほめられたので、俄然張り切ったのだと思う。 そこで、教師が、待ったをかけた。「もう少しゆっくりと言いましょう。」 そこで答えを言ったこどもは気を取り直して言い始めた。それがきちんとしたスピードになっていた。 教師は、その子の計算が終わってほめた。 「今のように少しゆっくりと言うだけでも計算カード1枚と1列目までは言えますね」と確認した。本時の計算の目標を達成したことを伝えていた。 この落ち着いたほめ言葉にしびれた。 本読み計算は決して速ければよいというわけではない。 すらすらと言うことである。つまり、流暢性が大事である。 2人1組でやるのだから、きちんと相手を意識した答えの言い方が必要、また聞く方はきちんと答えを聞いて確認することが必要である。。 この2人組の「気」が合ってこそ、「知」と「心」の交流が深まるのである。 たった5分間の指導であるが、その後の教師の一言で効果はかなり違うことを実感できた。 このような素敵な場面に出会えて幸せであった。 ○付け法への招待145 ○付け法の前提こんな話をうかがった。 「○付け法を実践すると、○をつけて、○になったから多くの子どもが挙手をするようになる。 ところが、別の先生がその教室に入って、○をつけなかったらどうなるのか。 今度は手を挙げなくなる現象が見られる」という。 この教室は、常に正解だけを相手に授業してきたからだと分析する。 ○付け法の精神は、部分肯定にある。プロセスを見ていくことにある。 だとすると、多くの子どもが途中で困っていて、○がつけられない場合も授業ではある。 だから、こんなときは、困ったことについての話し合いが必要である。 正解主義だけの授業をしていると、不正解の子どもはフリーズしてししまう。 ○付け法の前提として、子どもの学びのプロセス、それは正解でも不正解でも引き受けるという風土が不可欠である。 ○付け法への招待144 まんがで見る子どもがノートを教師のほうにもってこさせる教卓タイプ。 教師が子どもの机の間に入る机間指導タイプ。 どちらが優位であるかをまんがで表しました。 教卓タイプでは、できない子どもはノートをもってこれません。まずは、この子ども 達を救うのが教師なのに・・・。 ○付け法へ招待143 できていたらどうするのか本当にできていたら、問題解決のこつをごくごく簡単に扱うとよい。 せいぜい5分間でよい。 これをだらだらと15分間説明をするから子どもは退屈してしまう。 発表して話し合わせるとしたら、発表の場面で教師から「あっ」といわせる切り込みの発問を用意しておきたい。 そうでなければ、次の問題に移行したほうが、授業がだれなくてよい。 ○付け法へ招待142 できていないときはどうするのか 3前回の○付け法へ招待141では、下線を引く短所指摘法では、正答にたどりつく子どももいけばそうでない子どももいる。 どこまでが合ってして、どこからが間違っているかを合っている部分を指摘する方法が志水式である。 その上で、具体的な助言をすることである。 これがなければ、子どもはただじっと待つだけとなる。 |
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