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最新更新日:2024/07/01 |
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73 笑乱万丈 リボン事件![]() ![]() ヒロシは校長室で校長先生と対談していた。 突然、「どけっ!!」という大声が校長室に響き渡った。偉そうなかっこうをした人だ。 ヒロシには、この人物が誰だか分からない。 「何を言うか」と思ったが、ぐっとこらえた。 この瞬間、知り合いの指導主事に目配せしたが、無反応であった。 そこで、別テーブルにヒロシは移動した。 それならば、黙っておこうとしていた。 時間が過ぎていく。 どうもさっきのお方は教育長らしい。 ヒロシは、怒りを抑えて黙りを決め込んだ。 県の算数教育研究大会がこの学校であった。 ヒロシは講演講師として呼ばれたのであった。 その間、私のことを講師だと認知している指導主事は一つも動かなかった。 ヒロシは頭に来ていた。 いつ帰ってやろうかと。 リボンが配布された。小さい白いリボンが私の目の前に置かれた。それで、白いリボンを胸につけた。 15分ほどして、例のお方が口を開いた。 「そういえば、今日の講演の講師はまだ来ていないなあ」 校長室の人が「そうですね」と相づちをうった。 そこで、おもむろに小さな声で「私が講師なんですけれど…」と言った。 そしたら、突然慌てだした。 例のお偉いさんは、どうぞどうぞと言ってさきほどのソファーに案内してくれた。 そして、「先生、どうぞどうぞ、この大きな赤いリボンに替えてください。」と。 明らかに顔は怒っていた。 睨みつけてやった。これもまた、笑劇的な事件であった。 うっぷんをはらすかのように講演では、ヒロシパワーが爆発した。とてもうけた。 |
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