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最新更新日：2024/06/29 |
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南風あったかげん記−３３６−
昨日の校長会議の後、大口町教育委員会のご厚意で、現在建設中の新しい大口中学校の校舎を案内していただきました。説明では、「９割５分はできあがっている」とのことでした。この４月にいよいよ開校すると思うと、感慨深いものがあります。 大口中学校と大口北部中学校が分離したのは、昭和６０年のことでした。当時の大口中学校のマンモス化を解消するために北部中学校がつくられたのですが、その後の少子化の流れもあり、学校の規模が小さくなり、部活動の種目の維持にも支障をきたすようになってきました。そこで、再び統合しないかという話が地域からも出ていました。生涯学習社会の進展により、地域における学校の位置づけも変化しつつあった頃です。 平成13年８月末のことです。当時、私は大口町教育委員会にいました。酒井町長から、「もし、大口町に新しい小学校、中学校をつくるとしたらどんな学校がよいか、考えてほしい。期限は11月末まで。」と依頼されました。 さっそく「“明日の学校”イメージ創作プロジェクト会議」を立ち上げ、９月に第１回の会議を開催しました。それ以後、校舎建築専門誌を集め、いろいろな学校を実際に見に行きました。専門家から話を聞いたり、東京で学習環境総合セミナーに参加したりしました。 そして、報告書「２１世紀の学校施設のあり方 ―大口町における地域に根ざした学校をめざして」を作成し、町長に報告したのが１１月３０日。その後、議会でも報告しました。 その内容が http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/asugakkou/yume... です。 そこでの「�機ヾ靄榲�な考え方」では、次のような書き出しで始めました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 学校は、地域住民のものである。 初期の学校は村民の寄付によって建てられ、村の子どもたちが通った。まさしく“おらが村の学校”であったのだ。 「明日の学校」のイメージづくりは、この“学校の原点”に還ることからはじめたい。 おらが町の子どもたちが、おらが町の学校で学ぶ。そのために、自分でできる範囲で協力する。それに応えて、子どもたちも町のために協力する。 この考えを根幹として、「２１世紀の学校施設のあり方」について、次の５つの基本的な考え方を示したい。（以下略） −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− こうして、６年あまりが過ぎ、昨日の校舎見学会につながっていったのです。 この考えは今も変わりません。地域の人が「おらがまちの南部中学校」と言ってもらえることこそが、「明日の学校」だと思っています。地域のみなさん、今後ともよろしくお願いします。 南風あったかげん記−３３５−
☆★☆ 丹葉地方教育事務協議会 ☆★☆
今日は丹葉地区の校長会議でした。丹葉地区というのは、江南市、犬山市、岩倉市、丹羽郡の３市２町の広域行政区です。本来、教育行政は郡市（または市町村）それぞれが担うべきものですが、例えば人事異動など、その市町村だけでは範囲が狭すぎて効力を発揮しにくい場合に、近隣の市町村が「協議会」を作って運営するのです。そうでないと、例えば岩倉市を例にとると、中学校の先生は南中か岩倉中しか赴任することができなくなります。互いに入れ替わるしかありません。それでは、長い目で見ると、活性化に欠けることになるかもしれません。 実際に、近隣の一宮市や小牧市は、原則として市の中で異動しています。尾張旭市は中学校３校の中で異動しているのです。 こうした協議会の例は、記憶に新しいところでは、市町村の合併協議会がそれにあたります。「協議会」は、地方自治法の第三節−第一款−第252条の２に決められている、法律に基づいた組織なのです。 先ほどの３市２町は、丹葉地方教育事務協議会という協議会をつくって、人事や研修などを、協力して行っています。 部活動の大会では、「管内大会」がこれにあたります。丹葉地方教育事務協議会に属する市町と私立滝中学校が、互いに費用を出し合って運営しているのです。 同様に、新任の先生方や体育担当者、養護教諭、校務主任、教務主任、教頭、事務職員、情報教育担当など、役職別の研修もこの丹葉地区全体で行っています。小さすぎる単位では切磋琢磨しにくことは、納得できますね。今日の校長会議も同様です。 子どもたちも簡単に「管内大会」といっている大会も、先生方が人事で異動する範囲も、実は法律に基づいて動いていることなのです。ぜひ、地方自治法 第三節−第一款−第252条の２ に目を通してみてください。 地方自治法 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO067.html 学校は、法律で動いているのです。 南風あったかげん記−３３４−
「何とか教育」という言葉が出てきます。古くは、性教育や環境教育、福祉教育、国際理解教育などの言葉です。最近では、食育、消費者教育、開発教育、法教育、金融教育という言葉も聞かれるようになりました。時代と共に、教育に対するニーズがどんどん増えつつあるのです。その一つが、今話題にしている「キャリア教育」です。 中教審答申では、1999年にキャリア教育を「望ましい職業観・勤労観及び職業に関する知識や技能を身につけさせるとともに、自己の個性を理解し、主体的に進路を選択する能力・態度を育てる教育」と使っています。ほぼ同様の使い方で、布袋中学校が進路指導の発表をした３年後、兵庫県のトライやるウィークの翌年のことです。 そう、従来の、どちらかというと出口（卒業後）のための進学指導に偏りがちだったものを、子どもたちのキャリア（経験や体験活動）を活かして、現在や将来を見据えることなどを主眼として行われるように発想が変わってきたのです。 こうやってみると、−３３１−で紹介した１枚の新聞記事が、教育の質を変えた（かもしれない？）ということがわかっていただけるのではないかと思うのです。 文科省のキャリア教育のサイトをご覧ください。 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/inde... 南風あったかげん記−３３３−
☆★☆ 伊吹おろし ☆★☆
今日は、初めて４２�劼膨�戦しました。東京マラソン当日と同じように起きて、同じように食事をして、同じ時刻にスタートしました。 前にも紹介しましたが、私のランニングコースは、一宮の１３８タワー周辺で、大野極楽寺公園から、タワーの南側を通って、光明寺公園球技場までの３�劼魃�復する６�劼離魁璽垢任后�自宅から車で５分ぐらいの所です。これを、だいたい２〜３往復するのですが、今日は初の７往復。200ｍごとに距離表示があるため、自分の速さがすぐにわかり、しかもとてもロケーションの良いコースです。ランニングや散歩をしている人も多く、春は桜並木です。 今日の往路は正面に雪化粧した伊吹山が見事に見えました。スタート当初は風もなく、空気はひんやりして、まさにランニング日和でした。先週３０�劼鯣羈單�楽に走れたので、予定より速いペースで走っていました。 ところが、２１�劼魏瓩�て脚に異変が…。２７�劼魏瓩�ると１�劭曲�を越え、脚はますます動かず、３０�劼任呂弔い烹曲�３０秒ペースに。ジョギング並のスピードです。結局、そのままのペースで走り続け、脚の回復が見込めなかったため、また、本番に影響するといけないために３６�劼妊螢織ぅ△靴泙靴拭� 元気な時には感じなかった北西からの季節風。そう、伊吹おろしです。若狭湾から琵琶湖を経て伊吹山の麓の関ヶ原に至る地形を、途中で雪を降らせながら吹くこの地方特有の風。この伊吹おろしが、ダメージのある身体には辛いのです。その分、復路はいくぶん楽なのですが…。 今日の反省点です。 ・ 先週の疲れが取り入れていなかった。 ・ 前半のペースを落として、３０�劼△燭蠅泙撚翹�するべきだった。 しばらく休養し、これからはスピード練習をして本番に備えます。 南風あったかげん記−３３１−
文部科学省は、平成１７年に「中学校職場体験ガイド」を出しました。 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/0501... そこには、職場体験の定義や求められる背景、意義などの基本的な考え方、充実のポイントなど、具体的に書かれていますので、詳しくはそちらをご覧ください。 ここに至るまでに大きく影響したのは、兵庫県が始めたトライやる・ウィークです。1997年の神戸連続児童殺傷事件を機に中学生に働く場を見せて学習させようとする趣旨から、県内の中学2年生を対象として1998年度から職場体験を実施したのです。それが全国に広がりを見せ、現在では９０％を越える中学校で実施しています。 その兵庫県教育委員会が、布袋中学校の職場体験の視察に来たのも1997年だったと思います。布袋中では、進路指導の研究指定校としての発表を終え、教育情報誌で全国にその成果が紹介されていたからです。 それでは布袋中学校ではいつから始まったのでしょうか？ その記念すべき？第１号が、この新聞記事なのです。1990年10月18日中日新聞の朝刊です。これは地方版ではなく、広く報道されました。記事には私の名前も出てくるのですが、朝の５時半頃に学校に集まり、出かけていったのを記憶しています。 この記事から、こうした体験活動が愛知県を中心に広まっていったのです。 それでは、始めようとした思いは？ 次回に紹介します。 南風あったかげん記−３３０−
１月２２日からの３日間を中心に、４３カ所の事業所で行う職場体験学習の準備が本格化してきました。今日は、生徒の代表が職場へ挨拶の連絡を取っていました。 これは、愛知県が行っている「あいち・出会いと体験の道場」の一環として行っているものです。「あいち・出会いと体験の道場」について詳しいことは、次のＨＰをご覧ください。 http://www.pref.aichi.jp/gakuji/shinsei/dojo/in... そこには、趣旨が次のように書かれています。 中学生は、大人へと心身ともに成長する時期であり、この時期に社会の成り立ちについての理解や働くことの意義、責任感、あいさつ、言葉づかいの大切さなど、社会性をしっかりと身につけてもらうことが重要です。 「あいち・出会いと体験の道場」は地域社会を中学生の社会性を育む道場（教室）として位置づけ、地域の商店、企業、公的施設など様々な方々に、中学生が日ごろの学習の場である学校（教室）を離れて行う５日間程度の職場体験の「先生」になっていただくことにより、地域社会全体で子どもたちの教育に取り組んでいこうとするものです。 東京での職場訪問の時にもふれましたが、この学習がどのような経緯で始まり、どのような思いを込めて実施するのか、次回から説明いたします。 南風あったかげん記−３２９−
昨日の裁判員制度について、賛同のメールをいただきました。判決の内容はともかく、裁判制度そのものについて、この１年間で国民の関心を高めないと、正しい裁判ができなくなる可能性が高くなります。学校でも話題にしていきたいと思います。 それでは２００８年といえば、最大の課題はなんでしょうか？ 裁判員制度の準備？北京オリンピック？いいえ、違うと思います。何と言っても、１０年前に採択された京都議定書の約束期間が始まる年を挙げるべきではないでしょうか。その約束により、日本は今年から１２年までの５年間で、二酸化炭素など温室効果ガスの排出量を９０年に比べて６％削減しなくてはならないのです。ところが実態は、削減どころか１０年前より増えているのです。 7月の洞爺湖サミットの話題も、この地球温暖化対策がメインになることでしょう。アメリカは、目標の数値化に反対しながらも、バイオエタノールの利用などで日本の努力を上回っています。 毎日新聞の社説には、「１００年先を見越して、社会を変える。そのために、目に見えない気体を制御する。今年は、そんな困難な課題に人類が挑戦する第一歩となる年だ。」とありました。まさにその通り。 政府や地方自治体はもちろん、国民一人一人が意識しないといけないでしょう。 南中ではどうか。授業中に校内をまわると、教室移動で生徒のいない教室に蛍光灯が明々と光っている教室がありました。まず、ここから変えていかないといけません。 全校で、折にふれて話題にして考えていきたいと思います。 南風あったかげん記−３２８−
昨日、１年生は新聞記事に対して自分の考えを発表していました。社会と自分との距離を近づけるための大切な学習活動です。 さて、昨日は、飲酒運転による福岡の３児死亡判決がありました。危険運転致死傷罪の適用を巡って議論が起きた注目の判決です。マスコミは、飲酒運転厳罰化の象徴的な事件として、被告が公務員というたたきやすい立場にあることもあり、３児のかわいい映像を繰り返し流し、世論の同情を煽る報道を行いました。今朝の各紙の社説でも、この判決を取り上げなかった日経以外は、厳しい評価をしていました。 私は個人的には次のように思います。飲酒運転はあってはならないことであり、それにより尊い３人の命が失われたことは事実です。しかし、犠牲者がかわいいからとか３人だからということで判決が左右されるのは正常な裁判とはいえません。今回の判決は、法律にあてはまるかどうかを厳格に判断したプロの仕事だったと思います。マスコミより、むしろご遺族の方が冷静でした。父の哲央さんは「当初から裁判所の判断に委ねると言ってきたので、それはそれとして受け止めたい」、母のかおりさんは「危険運転致死傷罪の適用には高いハードルがあることを実感した」とする一方、業務上過失致死傷罪適用での最高刑が下されたことには「裁判官の思いが伝わってきた」と評価しています。 賛否はともかく、裁判の判決について、このように私たちが考えることが大切なのです。なぜなら、私たちが参加する裁判員制度が、いよいよ来年から始まるからです。一人一人が「もし私なら、この裁判はこう考える。」という意識をもつことが、よりよい社会の創造につながるのです。 南風あったかげん記−３２７−
いつも学校に送って頂くニューモラル。１月号の特集は「心の成長は日常の中に」。昨日の始業式の話とつながる内容でしたので、思わず納得してしまいました。概略を紹介します。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「心の成長」というと、「禅寺で修行する」とか「瞑想する」、または人生の大きな節目を乗り越えるなどの特別な体験で得られると思いがちである。心の成長は、体を鍛えることと似ている。日ごろから運動不足の人がいきなり激しい運動をしても長続きしない。毎日コツコツと地道な練習を通して鍛えられる。心の成長も同じではないか。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− この後２つのが紹介され、「毎日の小さな心づかいの積み重ねが心を鍛えることになり、自分自身の大きな心の成長につながる」とまとめられています。 子どもの成長も「心の成長」と似ていると思いました。 私は、これまでの経験から、子どもは行事を通して大きく伸びる事を何度も体験しています。行事は確かに子どもを伸ばします。しかし、それは、授業を初めとする毎日の学校生活があってこそなのです。毎日の学校生活の中で地力をつけ、それが行事というきっかけを通して花開くのだと思います。 行事の少ない三学期は、その地力をつける時期です。植物にたとえるなら、根を伸ばす時期といえるでしょう。この時期をどう過ごすかによって、この先に影響が現れます。 ２年生が「あいさつ・時間・清掃」に取り組むと言っていました。これらは、まさに集団生活の基本です。こうしたことをきちんとやっていくことが、子どもたちにはとても大切なのです。 南風あったかげん記−３２６−
１２月１９日に行った大掃除の生徒の感想を紹介します。 （１年生） ○ 気がついたら、流しがピカピカになっていた。やっぱり人と協力するとめんどくさいことも楽しくなる。チームワークの大切さを改めて知りました。あんなにトイレがきれいになったのは、みんながいたおかげだと思いました。 ○ 先生に３〜４分集中してみろと言われたので、何もしゃべらずがんばってやっていたら、最後まで集中できた。トイレの尿こしを磨くのがたいへんだった。大掃除は終わった後達成感がある。 （２年） ○ １年間たまったゴミがきれいになって、きれいな学校で年を越すと思うと、たいへんさとか気になりませんでした。 ○ もっと普段から掃除をしていれば、あそこまでたいへんじゃなかったかも・・・と思って、もっと普段の掃除をちゃんとやろうと思いました。 （３年） ○ 今回は他学年と協力して掃除をした。靴箱の砂の多さにはかなり驚き、２学期だけでもこんなに汚れたのかと思い、驚いた。友達や他学年の人と協力したおかげで、ぎりぎり時間に間に合い、効率よくできた。すっきりした気持ちで新年が迎えられる。 ○ きれいになるのがこんなにうれしいとは思わなかった。すごくうれしくて、便器がかわいくなった。汚いイメージがあるけど、本当に座り込んでいいと言えるぐらい自信がある。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 掃除は人を成長させます。南中では、今後も清掃を大切にしていきます。 南風あったかげん記−３２５−
今日は３学期の始業式。校長式辞の内容をお知らせします。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あけましておめでとうございます。 冬休みのキーワードは？そう、家族。家族といつもより一緒に過ごせたでしょうか。２学期の終わりに言いました。家族と一緒に過ごせるのは、実は、この先それほど多くはありません。今を大切にしてください。 さて、この写真誰かわかりますか？野口みずき選手です。三重県出身で、犬山ハーフマラソンでデビュー、アテネ五輪では金メダル、東京国際で優勝し、北京オリンピックの出場も確実視されています。 もう一人の人。みなさん知らないですよね。この人は、若い頃に病気をされて、リハビリでランニングを始め、10,000日間１日も休まずに走り続けた人です。 みんなどちらが偉いと思う？ どちらも偉いよね。どちらも立派です。 この二人のように目立ったことでなくても、みなさんの中でも言えることです。自分の特技を生かしたり、部活動などで成績を残し表彰される人、立派です。でも、遅刻をしないで休まずに学校に来る。給食を残さず食べる人、掃除をしっかりとやる人。そうした、当たり前のことがきちっとできる人も立派です。みなさんの中にも立派な人はたくさんいます。そういう目で見て、認めてあげてください。 これは、学校も同じです。 ２学期は、野口選手タイプでした。体育大会や南フェス、合唱コンなど、大きな行事も多く、はなばなしい期間でしたが、３学期は違います。１月・２月・３月は、やるべき事を地道にきちっとやる時期です。３学期というまとめの時期は、きちっとやることが大切なのです。 今日は、きちっとやることをみんなで確認して、今日からの３学期をスタートしましょう。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ざっと、このような内容です。冬は春に備えて根を張る時期です。何も特別なことをしなくても、やるべき事をきちっとすることが、明日の成長につながるのです。 南中生は行事などにはたいへん良く取り組みます。驚異的といっても過言ではありません。これに、地道な努力が伴えば、さらならレベルアップができます。よりよい学校になるように願いを込めて、３学期がスタートしました。 南風あったかげん記−３２４−
明日から新学期。とりあえず今シリーズは今回で最終回です。 最後は、論述問題です。2007年山形県で出題されました。 愛知県ではこうした問題は出ていませんが、全国的にはたいへん増えてきました。さらにPISA調査の影響で、ますます増えることが予想されます。 今回は、今年度多くの都道府県で出題されそうな「地球温暖化」についてです。京都議定書の第一約束期間が四月から始まるからです。考えてみましょう。 Ｑ１ 地球温暖化防止のための対策を調べていたら、次のＡ、Ｂのような意見があることがわかりました。Ａ、Ｂのうち、どちらか一つを選び、選んだ方の意見を主張する立場に立って、その意見を主張する理由を考え書きなさい。 ーーーーーーーーーー前回の解答・解説ーーーーーーーーーーー 日本国内の雨温図にも法則があります。 � ‖席人梁Δ浪討鳳�量が多く、日本海側は冬に雨量が多い。 �◆‘睥ι瑤蓮�夏冬間の気温の差が激しい。 �� 瀬戸内海沿岸は、全体に雨量が少ない。 �ぁ＿�縄は平均気温が高い。 �ァ）務て擦療澆牢┐ぁ� この４つの指標で考えてみましょう。 Ｑ１ 東京の問題は、仙台、金沢、高松、那覇の雨温図でした。 イは�，砲茲蠧�本海側、すなわち金沢であることがすぐにわかります。 ウは�い砲茲蝓�那覇であることもわかります。 アとエは、�△畔振儺げ垢砲茲蝓▲△�高松、エが仙台であることがわかります。 Ｑ２ 大阪の問題は、富山、松本、札幌、那覇でした。 イは�，砲茲蠧�本海側、すなわち富山であることがすぐにわかります。 アは�い砲茲蝓�那覇であることもわかります。 ウとエは札幌か松本。微妙ですが、エは�イ茲蠹澆砲茲蟯┐せニ擇如▲Δ�松本です。 他の問題にもあたり、雨温図に慣れておきましょう。 南風あったかげん記−３２３−
すでにご案内のように、今日は、丹葉地方中学校吹奏楽協議会主催のアンサンブル・合同バンド発表会でした。各学校の４７チームのアンサンブルと、２つの合同バンドの演奏、そして、ゲストの愛工大名電高校のアンサンブル３チームの演奏（写真）を堪能しました。 私は協議会長の立場で、開会式・閉会式で挨拶をする仕事があります。 ここでは、閉会式での挨拶の後半部分を紹介します。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー （前略）今日は講師の先生をお招きしていませんので、私の方から技術的なことについてお話ししたいと思います。 開会式で、「今日は、自分たちの音楽を十分表現してください。」と言いましたので、「表現」という点に絞って３点お話しします。 楽譜は単なる記号です。そこに命を与えて音楽にするのがみなさんの仕事です。今日も、とても工夫された演奏がたくさんありました。しかし、逆に、「何をいいたかったのかな？」「伝わってこないな。」という演奏もありました。この曲で何をいいたいのか、さらに言うと、この小節では何を言いたいのか、たとえば「明るく」とか、「弾むように」とか、言葉にして、メンバーで共通理解して練習する。それを、他の人に聴いてもらって、伝わったかを確かめる。こうして練習していくと、だんだん表現力がついていきます。 ２点目は、音量です。私はバイオリンをやっていましたが、管楽器がうらやましくてしょうがない。それは、大きな音が出るからです。大きな音が出れば、それだけ表現に幅ができるのです。しかし、今日は、そこまで感じられない演奏もありました。ｍｐ（メゾピアノ）とｍｆ（メゾフォルテ）だけで勝負している感じです。もったいないですね。そのためには、基本的にもっと楽器に息を入れないといけません。安定したｆｆ（フォルテシモ）から、緊張感のあるｐｐ（ピアニシモ）まで出せるようになると、表現の幅がぐっと広がります。楽器を吹き込んでください。 ３点目が、フレーズです。フレーズが感じられない演奏がありました。フレーズというのは、曲の流れです。フレーズが切れると、音楽が切れます。音楽が切れると、曲の命が切れると同じことなのです。それぐらい大事なフレーズ。どうやって練習するか。以前、有名な先生に直接伺いました。そうしたら「簡単だよ。」といって教えてくれました。 「４拍でｐｐからｆｆまでクレッシェンドして、その次の４拍でまたｐｐまで戻る。それを１オクターブ、毎日やればいいんだよ。」「次は、逆。４拍でｆｆからｐｐまで下がり、次の４拍でｆｆまで上がる。これを毎日やれば、フレーズが歌える身体になってくるよ。」 息の使い方ができるという意味だと思います。 （※ 今日は触れませんでしたが、実際には、それを８拍−８拍でやったり、速さを変えるなどとバリエーションをつけます。また、音程や音色を一定に保つように心がけます。） 次、こうして集まるのは、７月３０日、江南市民文化会館です。それまでに、ぜひ吹き込んできてください。冬、特に１月、２月、３月に吹き込まないバンドに明日はありません。練習時間が短いのはわかります。しかし、たいていのバンドは、練習時間の２割も音を出していません。そこを５割を超えるように工夫して練習の中味を充実させれば十分です。 そしてもう一つ。今日の愛工大名電のようなよい演奏をたくさん聴いて、よいイメージをつくってください。あこがれの音をもってください。 吹き込む、よい演奏を聴く。この２つを実行して、７月３０日に会いましょう。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー だいたい、このような内容です。伝わったかどうかわかりませんが、丹葉地区のレベルアップに、少しでも貢献できれば幸いです。 南風あったかげん記−３２２−
日本国内の雨温図の問題を忘れていました。上が2007年の東京都、下が同じく大阪府の問題です。 それぞれ、どの都市の図か考えてみましょう。 Ｑ１ 東京の問題は、仙台、金沢、高松、那覇の雨温図です。 Ｑ２ 大阪の問題は、富山、松本、札幌、那覇です。 ーーーーーーーーーー前回の解答・解説ーーーーーーーーーーー よく出る問題なので、チェックしておきましょう。 Ｑ１ 正解はアです。所得とは、収入から経費を除いた利益、サービスとは取引の対象となりうる無形の商品のことです。 Ｑ２ 正解はウです。バリアフリーは高齢者や障害者などの人たちの生活の壁（バリア）をなくすこと、オンブズマンは行政の仕事を調査して、意見を表明して改善を図る人のことです。 Ｑ３ 正解はエです。株式を発行して、少額の資金をたくさん集めることができます。 南風あったかげん記−３２１−
再び公民です。新潟県の問題です。 Ｑ１ 上の図は、家計、企業、政府と、それぞれの間の経済的結びつきについて表したものである。図中のａ，ｂに当てはまる語句の組み合わせについて最も適当なものを、次のア〜エから一つ選び、その符号を書きなさい。 ア ａ 労働力、ｂ 税金 イ ａ 労働力、ｂ 所得 ウ ａ サービス、ｂ 税金 エ ａ サービス、ｂ 所得 Ｑ２ 訪問販売などによって消費者が意に添わない契約をしてしまった場合に、一定の期間内であった場合内であれば、無条件でその契約を取り消すことを業者に要求できるという制度の名称として最も適当なものを次のア〜エから選び、その符号を書きなさい。 ア バリアフリー イ インフレーション ウ クーリングオフ エ オンブズマン Ｑ３ 株式会社について述べた文の中のＸ・Ｙに当てはまる語句の組み合わせとして、最も適当なものを、次のア〜エから一つ選び、その符号を書きなさい。 ア Ｘ 法人 Ｙ 利子 イ Ｘ 法人 Ｙ 配当 ウ Ｘ 資金 Ｙ 利子 エ Ｘ 資金 Ｙ 配当 ーーーーーーーーーー前回の解答・解説ーーーーーーーーーーー 前回は歴史の問題でした。 Ｑ１ � ￣＼�といえば…白川上皇；２ですね。 �◆…梗弔寮錣ぁ朕ヅ朕�長・徳川家康連合軍との間で行われた戦い。ここでは織田信長の６です。 �� 大政奉還…徳川慶喜が大政を朝廷（天皇）対して返上を申し出た政治的事件。ここでは１。 Ｑ２ これは年号がわかれば簡単です。 １ 下剋上の風潮が広がり、戦国大名が登場した。→ 応仁の乱以後 1567年以後ですね。 ２ キリスト教の信仰が禁止された。→ 秀吉の頃、1590年前後です。 ３ 聖武天皇が国分寺、国分尼寺をつくらせた。→ 743年の墾田永年私財法前後です。 ４ フビライ・ハンに服属を求められた。→ 1271年に国号を元として中国を統一しました。 こうやってみると、Ａに当てはまるの４であることがわかります。年号は大切ですね。 Ｑ３ 打ちこわしです。地方の百姓一揆とセットで理解すべきです。 Ｑ４ 和同開珎は奈良時代です。記号はイ、国名は唐です。唐は、618年から907年。覚えておくと便利です。 Ｑ５ 参勤交代の制度の目的は、「大名の統制を強めるため」で正解です。もちろん、もっと説明してもＯＫですが、最低限のポイントを押さえることがミソです。 南風あったかげん記−３２０−
☆★☆ 2008年、始動！ ☆★☆
いよいよ明日から南中2008年が始動します。オリンピックがあり、経済や政局の激動も予想され、波乱の年である予感がしますが、南中は流されずに着実に歩んでいきます。 個人的には、この正月休みはこれまでにない過ごし方を経験しました。日中は連日１０�劼�ら２０�劼料�り込みを行い、その後は歩いて７分の距離にある温泉で身体をケアしました。まるで、プロ野球選手のような生活です。 それでも、いくつか体感したことがあります。 ・ 練習をすれば、ある程度は記録も伸びる。しかし、知識がないと、練習は無駄な努力になる。練習にはやり方がある。 ・ 目標が明確になると、意欲は急増する。 ・ 細かくタイムをチェックすると、練習がだれることはない。細かい評価は大切だ。 ・ ライバルがいると、俄然やる気が起こる。 ・ タイムを細かく記録していると、それまで見えなかったことが見えてくるものがある。 今後も、２月１７日の本番に向けて、戦略的に対処していきたいと思います。 南風あったかげん記−３１９−
今回も歴史の問題です。2007福岡県の問題ですが、以前の愛知県は、毎年この年表パターンの問題でした。やってみましょう。 Ｑ１ 略年表中の� 銑�のできごとに最も関係のある人物を、次の１〜６からそれぞれ一つずつ選び、番号で答えなさい。 １ 徳川慶喜 ２ 白川上皇 ３ 徳川綱吉 ４ 足利尊氏 ５ 後醍醐天皇 ６ 織田信長 Ｑ２ 略年表中のＡの期間のわが国の様子を述べているのはどれか。次の１〜４から一つ選び、番号で答えよ。 １ 下剋上の風潮が広がり、戦国大名が登場した。 ２ キリスト教の信仰が禁止された。 ３ 聖武天皇が国分寺、国分尼寺をつくらせた。 ４ フビライ・ハンに服属を求められた。 Ｑ３ 略年表中の期間に、都市で、米を買い占めた商人をおそうできごとが増加した。このできごとを何というか。語句で答えよ。 わが国の貨幣制度について、Ｐ、Ｑのカードを作成した。 Ｑ４ Ｐのカードが示す貨幣が初めて発行されたのは、略年表中のア〜エのどの期間か、一つ選び記号で答えよ。また、この期間に中国を統一した国の国名を書け。 Ｑ５ Ｑのカードが示す制度がつくられた目的を、「幕府が、」の書き出しで書け。 ーーーーーーーーーー前回の解答・解説ーーーーーーーーーーー 歴史は、「いつ、何があったか」を勉強します。やはり、年号は歴史の住所。知っている方が断然有利です。 Ｑ１ �，旅餾殤¬舛蓮�1919年パリ講和会議の翌年に成立しました。 �△離�リスト教伝来は、「以後よく広まるキリスト教」で、1549年。 ��の孫文は1911年に蜂起し、翌年中華民国を建国します。 �い隆嫂燭蓮�奈良時代に来日したという程度でよいでしょう。実際は753年に薩前へ、翌年に平城京へ到着しています。 �あ��□���→� ，覆里如▲Δ�正解です。 Ｑ２ 国際連盟は、1920年に発足しました。 イ フランス革命は1789年ですね。 ウ 南北戦争は1861年に始まりました。 エ チンギス・ハンのモンゴル帝国建設は、1206年頃です。 アのガンジーの民族運動は、中国の五四運動、朝鮮の三・一独立運動とともに、ヴェルサイユ条約に影響されておこった運動です。もちろんアです。 Ｑ３ 帝国。一つの国家が、新たな領土や天然資源などを獲得するために、軍事力を背景に他の民族や国家を積極的に侵略し、さらにそれを押し進めようとする政策が、帝国主義といいます。 いかがでしたか。年号を知っていると、簡単に解けることがわかりますね。 年号の覚え方は、次に紹介してあります。 http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/nengou.htm 南風あったかげん記−３１８−
今回は愛知県の歴史の問題です。愛知県は、社会科が入試に加わって以来、ずっと年表に沿って出題されていました。実は、年号を覚えていると、とても簡単に解くことができたのです。 ところが、2006年あたりから出題傾向が変わってきました。今回は、その2006年の問題を考えてみましょう。 Ｑ１ 上の４枚のカード中の下線、� ↓◆↓�、�い里任�ごとを、年代の古い順に並べたものはどれか。次のアからエまでの中から一つ選んで、そのかな符号を書け。 ア �□��あ���→� ．ぁ´□��あ��、��� ウ �あ��□���→� ．─´あ��□��、��� Ｑ２ Ａのカードの�々餾殤¬舛�発足した年代とほぼ同じ時期の世界のできごとについて述べた文として最も適当なものを、次のア〜エまでの中から選んで、そのかな符号を書け。 ア インドでは、ガンディーらによるイギリスに対する非暴力・不服従の抵抗運動が起こった。 イ 絶対王政に不満を持った民衆が武器をとって立ち上がり、フランス革命が起こった。 ウ アメリカでは、自由貿易や奴隷制度をめぐって北部と南部が対立し、南北戦争が起こった。 エ モンゴル民族から出たチンギス・ハンが、民族を統一して国家を建設した。 Ｑ３ 上の文章は、Ｃカード（左下のカード）の人物が活躍した時代について述べたものである。文章中の（ ）に当てはまる最も適当なことばを、漢字２字で書け。 ーーーーーーーーーー前回の解答・解説ーーーーーーーーーーー 裁判制度に関する問題も、毎年のように聞かれます。 Ｑ１ 裁判官。これを司法権の独立と言います。 Ｑ２ 民事裁判であれば、原告となるところが検察官となっているから。被告人は、民事裁判では被告となります。 Ｑ３ イ。令状を発行するのは、検察官でなく裁判官です。ただし、現行犯は令状は不要です。 裁判では、三審制の流れ（民事と刑事の違い）がよく聞かれます。確認しておきましょう。 南風あったかげん記−３１７−
箱根駅伝が始まりました。昨年の覇者。順大が１区でいきなりのブレーキ。箱根は各区の距離が長いだけに、体に変調を来した時は過酷です。 さて、松岡さんの話を続けます。 みなさんに、明日からやって欲しいことがある。 「ありがとう」と言い続けてほしい。会社では、「ありがとうカード」を発行している。誰かが花を持ってきてくれたとする。「○○さん、きれいな花をありがとう。」と書けば、書いた人と、書かれた人に１００円の報奨金を出している。会社は、ありがとうの言葉でいっぱいになる。 まず、上に立つものが言うべきだ。上に立つものは評論家になってはいけない。自らが実践者であるべきだ。「ありがとう」で、雰囲気はよくなる。 先日、佐賀大学の学長と話をした。生徒に何かを頼むと５つのパターンがあるという。 � ，垢阿砲笋襦� �◆，笋蠅�けの仕事を止めてやる。 �� やりかけの仕事を終えてからやる。 �ぁ，靴屬靴屬笋襦� �ァ＿燭撚兇�…という反応をする。 �，筬△寮古未録�びる。「頼む」＝「試している」「育てようとしている」ということである。頼まれるということはチャンスだ。そう思ってやってほしい。 ここでＣＭ。（台湾へ講演へ行った時の話、『ゴキブリだんごの秘密−なぜ売れるのか、なぜ高収益か』（ＰＨＰ研究所）の紹介がありました。） ホテルアソシアの従業員は、心の偏差値が高そうだ。縁のある人に喜びを与え続ける仕事をしている。 我が社は、給料以外で支払っている謝金が一人当たり２３万円になり、６年連続日本一だ。パート社員は「さわやか社員」と呼んでいる。パート社員のアイデアでも、１００個の生産が１０１個になれば、会社に永遠に残る財産だ。 会社に勤めるということは、歴史を残す、知恵を残すということ。 「無上意」という言葉がある。これ以上ないということだ。 （この後、バスの運転手の話をされました。感動的でした。） −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 松岡さんには、冊子「松岡浩の人生道場（後編）」「講演録 重心を低くして生きる」をいただきました。前者は、心の生涯学習誌「れいろう」（モラロジー研究所）に連載されたものをまとめたものです。また、『ゴキブリだんごの秘密−なぜ売れるのか、なぜ高収益か』を購入し読みました。 ぜひ多くの人に聴いていただきたいという、元気で、心が温かくなる話でした。 南風あったかげん記−３１６−
2008年最初の問題は、昨年（2007年春）の熊本県の問題です。今回も公民です。三権分立と並んで、裁判制度もよく出題されます。考えてみましょう。 Ｑ１ 資料23の□に当てはまる語を、資料24の□で囲まれた語から一つ選び書きなさい。 Ｑ２ 資料24が刑事裁判の法廷のようすであると判断できる理由を、民事裁判との違いをあげて、一つ書きなさい。 Ｑ３ わが国では、被疑者や被告人の権利が保障されている。わが国の被疑者や被告人の権利に関する説明として、誤っているものを、次のア〜エから一つ選び、記号で書きなさい。 ア 拷問などの自白は、証拠とならない。 イ 捜査や逮捕には、検察官の発行する令状が必要である。 ウ 有罪の判決が確定するまでは、無罪と見なされる。 エ 第一審の判決に不服であれば、控訴、さらに上告することができる。 ーーーーーーーーーー前回の解答・解説ーーーーーーーーーーー Ｑ１ �，錬弔任后��△錬舛任后６Δ法�内閣の権限です。国会・内閣の仕事は整理して頭に入れておくといいでしょう。覚え方も次にあります。 http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/oboekata.htm の公民の所を見てください。古くなったのもありますが… Ｑ２ ａは世論。ｂは国民審査です。共に、よく出る問題です。 Ｑ３ 総辞職しなければならない。内閣は、内閣不信任案が可決された場合、１０日以内に衆議院を解散するか、総辞職をしなければなりません。 Ｑ４ 三権が互いに抑制し合い、均衡を保つことによって、権力の行き過ぎを防いでバランスのとれた政治を行うため、などです。 三権分立はとてもよく出題されます。確認しておきましょう。 |
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