最新更新日:2023/05/20
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府中っ子の合い言葉「ほんきで取り組む・げんきをつくる・しょうじきに生きる」

「あなたに ありがとう」

          「あなたにありがとう」
                        校長 富永 雅明

 六年間にはたくさんの出逢いがあります。子どもたち同士の出逢い、私たち教師との出逢い、保護者・地域の方との出逢いなど。いろんな出逢いがあるからこそ、優しさや温かさを感じながら成長することができるのです。人は、たくさんの出逢いがあるほど、幸せで豊かな人生を送ることができるのではないでしょうか。そんな中で、あなたに出逢えて本当によかったと言ってくれる人が一人でもいてくれたらと思います。出逢いに感謝しながらいつも「あなたにありがとう」と言える人で、また、自分を磨き「あなたにありがとう」と言われる人であってほしいと願っています。

「アインシュタインからの最後の宿題」

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     「アインシュタインからの最後の宿題」
                        校長 富永 雅明
 昨年の世相を表す漢字のトップ3は,「安」「爆」「戦」でした。原爆投下から70年。イスラISによるテロからの不安など,世界中の戦争に関する記事が頻繁に流れました。今年に入っても,北朝鮮の水爆実験やミサイル発射実験など,世界の安全を脅かす出来事が続いています。
 20世紀最大の天才アインシュタインは,第一次世界大戦中から,平和主義を掲げ戦争に反対してきました。質量とエネルギーの関係式(E=mc2)から,きわめて強力な爆弾が作られる可能性があることを危惧していましたが,第二次世界大戦で日本に原爆が投下されたことを知ったアインシュタインは,たいそう嘆き悲しんだと伝えられています。
 アインシュタインと言えば,特殊相対性理論と一般相対性理論で有名です。この一般相対性理論を基に,物体が動くと重力の影響で周囲の時間と空間がゆがみ,時間と空間がさざ波のように広がっていく重力波の存在を予言しました。しかし,これまで重力波については,実際に観測できていませんでしたが,アメリカの大学を中心とした国際実験チーム『LIGO』が観測に成功したと発表しました。世界中が「100年前のアインシュタインからの最後の宿題。アインシュタインはまたしても正しかった」「最大級の発見。宇宙誕生の謎の解明へ」と伝えました。昨年,ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章さんは,「本当にエキサイティング!研究者が待ち望んでいた歴史的快挙だ。」とコメントを出しました。
 宇宙が誕生して138億年。宇宙とは?光とは?時間とは?壮大なロマンが広がります。私たちの日々の生活とはあまりにもかけ離れた話ではありますが,なぜ人類がそんなところまで知り得ることができるのか,それ自体が不思議です。アインシュタインは,次のような言葉を残しています。
 「過去から学び,今日のために生き,未来に対して希望をもつ。大切なことは,何も疑問を持たない状態に陥らないことである。」
 この言葉は,子どもたちへのアインシュタインからの最後の宿題となると思います。
 これから子どもたちが生きていく現実の世界は,数式では表すことのできないもっと複雑な世界とも言えます。視野を広げ,いろいろなことに関心をもち,挑戦を繰り返しながら未来を切り拓いてほしいと願っています。
 未来を生きる子どもたちの世界が永遠に平和であることを祈ります。

 さて,昭和50年から40年間以上続いている地域・保護者とともに行うコスモスの道での栽培活動や校区内での清掃活動・廃品回収活動等に対して,環境美化協会より環境美化教育優良校表彰を受賞しました。これからも一層府中の環境美化を推進してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

「誇れる“チーム府中として”」

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          「誇れる“チーム府中として”」
                         校長 富永 雅明
 入学式に始まり卒業式で終わる1年間。府中小学校には、他校とは一味違ったたくさんの学びがあります。例えば、水フェスや国府の里学習発表会での発表は、地域へ元気をお届けするものであり、「健康と福祉のつどい」や附属支援学校での交流は、地域の中の学校としての役割を果たすものであります。これらは、子どもたちの仲間とともにという思いと、保護者・地域の方々の温かい大きな支えがあるからこそできることです。子どもたちは、一人一人が“チーム府中”の一員としての誇りをもち、府中で学び育った喜びを胸に旅立っていきます。いつまでも忘れることはないでしょう。“チームとして”は、これからの教育のキーワードと言われています。私たちは、何より大切にしていきたいと思います。

「日々自分を信じ,日々自分を超える」

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      「日々自分を信じ,日々自分を超える」
                        校長 富永 雅明
 四国新聞社のアンケートによると,お正月に郷土料理「あん餅雑煮」を食べる坂出市民は63.7%だそうです。私自身は,白味噌仕立てのあん餅雑煮がないとお正月が来たような気がしません。食べると幸せな気持ちになって,一年間頑張ろうという力が涌いてきます。みなさんはいかがでしょうか。
 1月16日に餅つき大会が行われました。5年生が,学校支援ボランティアの坂下さんや福崎さんたちのご指導をいただきながら,田植えから稲刈りまでを行いました。収穫した餅米で全校生が餅つきを体験し,自分で丸め,できたばかりのほっかほっかの餅をいただきました。保護者・地域ぐるみの温かい餅つき大会でした。みなさん,本当にありがとうございました。

 さて,話は変わりますが,「ギネス世界記録」は,認定された世界記録を収集する書籍で,日本のアスリートも何人かが名を連ねています。
女子サッカーを22年間牽引し続けて引退した澤穂希選手。ワールドカップ最多6回の出場はギネス世界記録に認定され,2011年には最優秀選手賞を受賞しています。
 レスリングで個人戦200連勝を続ける吉田沙保里選手。オリンピック3連覇・世界選手権13連覇の合計世界16連覇の記録はギネス記録で,2012年には国民栄誉賞を受賞しています。
 なぜそのような偉業を達成することができたのでしょうか。最強のアスリートに迫ることなんて誰もができるはずもありませんが,その取り組み方や姿勢に,これからを生きていくヒントがあるように思います。
 羽生結弦選手もギネスに載る一人。昨年のフィギュアスケートシングルでトータルスコア330点超えを達成しました。4回転を3度組み込み,音楽編集にも初めて挑戦しました。わざのタイミングと音楽の組み合わせを調節し,息継ぎの時間をわずか1秒捻出することができたことが,成功の鍵となったというから驚きです。
 彼のこれからの目標は,「日々自分を信じ,日々自分を超える」だそうです。難度の高い新たな4回転を組み入れながら挑戦を積み重ねていく。いつか必ず自分の目標が達成できることを信じて,さまざまな困難を乗り越えながら,今の自分を超えていく。他人と比べるのではなく,あくまでライバルは自分自身です。
 今,学校では「未来を拓く力をはぐくむ人づくり」が求められています。これまでの自分を超えることを日々の小さい目標にして,夢の実現に向けて主体的に努力する子どもを育成していきたいと考えております。

「そのドキドキ感が感動と元気を生み出す!」

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       「そのドキドキ感が感動と元気を生み出す!」
                        校長 富永 雅明
 謹んで新春のお慶びを申しあげます。旧年中は,保護者・地域の方々より格別のご厚情を賜わり,厚く御礼申しあげます。
 さて,11月28日,国府の里学習発表会を開催しましたところ,たくさんの地域・保護者の方々に来校していただき,ありがとうございました。
 子どもたちがこの学習を振り返りました。
 「発表する前からドキドキしていました。手が震えて振り付けがちゃんとできるか心配でしたが,練習通りにできました。歌が終わった瞬間,ドキドキが止まりました。大きな声で歌えて大成功でした。来年も頑張ります。」
 「練習の時声が小さくて,放課後,先生と特訓しました。すると,声が大きくなって,本番もがんばるぞ! と思いました。自分の出る場面になって,心がドキドキばくばく,緊張しています。台詞を言い終わって,特訓の成果が出たぞ! やったぁ! と思いました。とてもうれしかったです。」
 「練習の時に一番難しかったのが姿勢です。ずっと同じ姿勢なので腰が痛かったです。本番はめちゃめちゃあせりました。途中でお母さんが外のカーテンからわき出ました。やっと来た,と心の中で思いながら劇をしました。全校合唱の時はもうお母さんの姿はありませんでした。でも,最後まで歌いきりました。終わった時はほっとしました。」
 子どもたちのドキドキが伝わってきます。自分の最高を見てもらいたい。だからこそ,自分で何度も繰り返し練習してきた。でも,ドキドキはさらに高まってくる。そして,終わった瞬間の緊張から解放された安堵感。満足して自分で自分をほめたいという気持ち。このような体験は,子どもたちの貴重な財産になると思います。
 保護者の方からもたくさんの感想をいただきました。「毎日の練習の成果が出て,先生との息もピッタリ。大きな声が体育館の後ろまでしっかり聞こえ,みんな堂々としていました。初めての全校合唱でしたが,とても感動しました。」
 「国府の里学習発表会を前に,子どもとたくさんの話をしました。お腹にいた時の話,生まれてからの様子など,日常なかなか話すきっかけがありませんでしたが,親子でとても充実した時間を過ごすことができました。」
 「子どもたちの成長を感じ,思わず涙が出てきました。」
 「成長する我が子を温かく見守ってくださる府中の地域の方々にも感謝の気持ちでいっぱいです。」
 また,地域の方からご丁寧なお手紙をいただきました。「子どもたち一人ひとりの真剣な表情と普段のきめ細かなご指導ぶりが伺え,大変感動しました。また,児童と先生が一体となった学習ぶりを参観できましたことに厚く御礼を申しあげます。」
私どもにとりまして,保護者や地域の方からの心温まる励ましのお言葉は,本当に有難く,これまでの取組が決して間違いではなかったと勇気づけられます。
 本年も子どもたちが地域の皆様に元気をお届けしていきます。それが,何より子どもたちの生きる力につながると考えております。
皆様にとりましてもいい年でありますように,お祈り申しあげます。
 今後とも,府中小学校をどうぞよろしくお願いいたします。

「府中小から元気をお届けします」

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          「府中小から元気をお届けします」
                       校長 富永雅明
 「第17回水のフェスティバルin府中湖」が10月3日,4日の2日間行われました。水の大切さや有効利用を広く啓発することや府中町の活性化と魅力あふれる町づくりに貢献しようという目的で17年前から行われてきました。本年度は,小学生全員に発表の機会を与えていただき,実行委員会の方々には,プログラムや子どもたちの輸送など,さまざまな運営面でずいぶんご苦労をおかけしました。1〜4年生は,それぞれの学年で考えたダンスや歌を発表し,5・6年生は,ドラゴンカヌー大会に6チームが参加しました。校内での発表と違い,地域の方にも小学生の元気な姿をご覧いただけるのは嬉しいことです。
 今夏,「全国少年少女カヌー大会2015」に本校より5・6年生普及艇の部に出場した来田峻君が第3位,4年生以下普及艇の部に出場した西久保琉成君が5位に入賞しました。また,先日の「OHK杯カヌー大会」でもたくさんの子どもたちが挑戦し,その中から前述の2人の他,4年生の来田碧さんが優勝し,5年生の山本誠心君が3位に入賞するなど,大活躍しました。いつも教えていただいている福崎広幸さんや平田孝雄さんなど,関わってくださっているたくさんの方々のおかげだと思っております。また,本年度,クラブ活動では綾川で練習し,試合が近づけば保護者の方に府中湖まで送っていただくという練習を続けてきた結果とも言えると思います。府中といえば府中湖・カヌーですから,元気の出るニュースがお伝えできてよかったと思っております。
 一方,6年生が企画・実施している「府中町を元気にするツアー」は3年目を迎えました。本年は,『城山とカヌーのエンジョイツアーin府中』というテーマで,下記のように計画しています。6年生が調べたことを説明しながらご案内します。この体験活動を通して,主体的・協同的に取り組む態度を育成するとともに,子どもたちが府中に生まれ育った喜びを養うことを目的としています。この趣旨をご理解いただき,ぜひ参加していただければと思っております。

  『城山とカヌーのエンジョイツアーin府中』について(ご案内)
日時:平成27年11月13日(金)10時〜12時
コース:「城山コース」と「カヌーコース」の2コースに分かれて実施 参加費:200円
申込先・お問い合わせ:府中小学校(48−0610)雨霧教頭まで 締切:11月9日(月)

 城山コース
1 集合場所・集合時刻:府中小学校体育館・10:00
2 内容:城山のビデオをご覧いただいた後,内裏泉,鼓岡神社,柳田,擬古堂,城山神社,竹林上人を,6年生がクイズとスタンプラリー形式でご案内します。
3 服装・準備物:動きやすい服,はき慣れたくつ,ぼうし,水とう,タオル

 カヌーコース
1 集合場所・集合時刻:府中湖カヌー研修センター・10:00
2 内容:カヌー体験後,ダムの見学にご案内します。県営水道事務所の方のご好意でめったに通れないダムの地下道へもご案内します。
3 服装・準備物:長そでの動きやすい服,はき慣れたくつ,ぼうし,着替え(ぬれた時用),サンダル(カヌー用),水とう,タオル(2,3枚)
 ※ 詳しくは,本校ホームページをご覧ください。たくさんの申込をお待ちしています。
 府中小学校は,これからもどんどん「元気」をお届けしていきます。地域の皆様には,子どもたちからの「元気」をぜひ受け取っていただきたいと思っております。

「夢はでっかく 根はふかく」

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          「夢はでっかく 根はふかく」
                         校長 富永雅明

  えんぴつは 知っているのに だまってる    氏家 颯汰
  えんぴつで わたしが描く 夢の国       安野 那奈子
  えんぴつで 文字かき 絵かき 夢をかき    来田 峻
 これは2015年全日本川柳大会で90倍の難関を突破して佳句に選ばれた本校の子どもたちの作品です。他に応募した当時6年生だった中井環さんの作品と合わせて4名が入選するという快挙を達成しました。本校は,全国でも珍しい川柳クラブがあり,外部講師の河合美絵子さんと橋本公子さんに川柳のおもしろさと日本語の深さを教えていただいています。入賞した作品は,実に子どもらしく,独創性があり,夢が溢れ,読む人にさまざまな情景を想像させてくれます。
 「夢はでっかく 根はふかく」というのは,栃木県足利市出身の詩人であり,書家でもある相田みつをさん(1924〜1991年)の言葉です。
 『根』とは?
 相田みつをさんの詩に「いのちの根」というのがあります。「いのちの根がふかくなる」のは,悲しみ,苦しみ,怒り,屈辱にじっとたえるときであると言っています。そして,大きな夢をもつためには,根が深くならなければいけない。根がふかくなればなるほど,夢もまた大きくなるというのです。
 子どもたちが鉛筆で描く『夢の国』とはどんな世界なのでしょうか?どんな未来予想図を描いているのでしょうか?
いつも身近にある鉛筆は,努力したことも力を抜いてしまったことも,それが結果に反映したことも知っているのに黙っています。時には「がまんするんだよ そうすれば・・・」なんて言ってほしいこともありますが,最後は自分次第ということなのでしょう。子どもたちが夢を描き,努力を積み重ねることで根を深くし,夢の実現に向けて生きていこうとする教育を目指したいと思います。

「父のこと」

                     校長 富永雅明
 個人的な話で恐縮ですが,私の父は,若い頃から塩業会社に勤務しておりました。現在は,イオン交換膜製塩法といって,陽イオン(Na+)だけを通す膜と陰イオン(Cl−)だけを通す膜を使い,イオンの移動によって食塩(NaCl)を作っていますが,以前は,入浜式塩田や流下式塩田という,雨が少ない香川ならではの製塩法で作っていました。父の仕事は,濃塩水を煮詰めて水を蒸発させ,塩を取り出すことでした。室温は50度以上にもなっていて,普通の人は,とても近寄れません。夜も交替で働いておりましたから,朝帰った時は,それから寝ます。私が小学校1年生の頃でしたか,子ども心に,昼間から寝ている父がいやで,そんなふうにはなりたくないと思ったものでした。4年生の頃,『親の職場を見学する』という宿題が出て,初めて行くことになりました。そこには,汗びっしょりで働いている父がいました。そうだったのか。今まで考えていた自分に恥じるとともに,父のことを誇らしく思えた瞬間でもありました。
 そんな父が私に一度だけ話をしてくれたことがあります。昭和20年7月4日,父が18歳の時でしたが,高松大空襲があって,夜中の3時頃から2時間くらい焼夷弾の爆撃を受けました。坂出から見ていても,高松の空がぱっと明るく見えたそうです。焼夷弾と言うのは,火災を起こすための爆弾で,高松はすっかり焼け野が原になってしまいました。その後,父が高松へ片付けの手伝いに行ったところ,高松城のお堀の中に,たくさんの焼かれた死体が折り重なっていたそうです。それ以後,父からこの話を聞くことはありませんでした。そして,8月15日。ついに日本は,第2次世界大戦に終わりを告げました。
 父は,7ヶ月の入院後,5月3日に87歳で亡くなりました。初めの頃は自分でごはんを食べていましたが,だんだん食べられなくなって私がスプーンで1杯ずつ口に運んであげますと,「ありがとな。ありがとな。」って言いながらうれしそうに食べます。それが私の唯一の親孝行だったのかもしれません。トイレも一人でできないので,看護師さんに手伝ってもらうのですが,また,「ありがとな。ありがとな。」って2回ずつ言います。今思えば,感謝の心を忘れない人だったのだと思います。
亡くなる1週間前に病院の先生に呼ばれて,「難しいですよ。」と言われました。
そして,1週間後の朝,病院へ行くと急に容体が悪くなっていました。「家族の人を急いで呼んでください。」と言われました。血圧が80,70,60とみるみる下がっていき,やがて家族みんなに見守られながら静かに息を引き取りました。
 何の取り柄もなく,実に平凡な人でしたが,人のことを悪く言ったり,いやなことをしたりしない人で,争いごとを嫌う,平和を愛する人でした。
 高松大空襲から70年。父の思い出を通して,普段はあまり考えることのない「戦争」や「死」について書かせていただきました。未来を生きる子どもたちに,平和な社会が永遠に続くことを祈ります。そして,「これからどう生きていくのか」について,少しでも考えさせることができればと思っています。

「ゆっくりと歩き出そう 未来へと続く道」

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          「ゆっくりと歩き出そう 未来へと続く道」
                                校長 富永雅明

 夏至の日の出の時刻は4時51分27秒。昼の時間が14時間28分23秒もあって,冬至の昼の時間が9時間53分5秒しかないのに比べると,ずいぶん得をしたような気分になるのは私だけでしょうか。気温と湿度が高く,一年中で最も過ごしにくい梅雨の蒸し暑い時期ではありますが,早起きしてジョギングをしていると,日の出前は,梅雨であることをすっかり忘れさせてくれるようなすがすがしさがあります。太い幹線道から脇へ入ると,細道が毛細血管のように広がっていて,人々がゆっくりと動き始めています。
 PTA人権・同和教育講演会で講演をしていただいた三好前教育長さんが,便利な時代になったが,親が忙しすぎて,子どもとゆっくり関わることができず,愛情を伝えたり,感動を共有したり,いっしょにごはんを食べたりできなくなったのではないか,とおっしゃっていました。ゆっくりは,「ゆとり」や「余裕」,「落ち着き」といった意味もあるようです。
 本校は,明治5年から本村,綾坂,迯田にあった3校を合併して,明治19年に開校しました。昭和58年には458名いた児童も,今では161名になりましたが,府中小らしさや府中魂,例えば,仁・義・礼のようなもの(親愛・優しさ・誠実・正しい行い・道徳的な規範など)は,府中小学校の道に脈々と受け継がれているような気がします。
 6月12日にコスモスの道へ種まきが行われました。地域からもたくさんの方が応援に来てくださいました。6月7日の整地の日やそれ以外の時にも耕したり,草抜きをしたりしてくださった方も大勢いて府中の絆を感じました。本当にありがとうございました。おかげさまで短時間に作業を終えることができました。秋に花を咲かせるまで水やりや草抜きをして大事に育てていきます。
 40年くらい前から時代を越えてつながってきた府中の花,コスモス。府中にはコスモスがよく似合います。これからもコスモスはここに咲き続けると思います。やがて子どもたちは,コスモスの道を抜け,未来へと続く道へゆっくりと歩き出します。

「府中の絆」

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                    「府中の絆」       校長 富永雅明

 「絆」は,元々,西暦100年頃(後漢)の馬の足を繋ぎとめる縄からきているそうですが,2011年の東日本大震災の年に「今年の漢字」に選ばれて以来,人と人との結びつき,支え合いや助け合いを意味する言葉として定着してきました。今回,子どもたちが考えてくれた運動会テーマは,「府中の絆」でした。これまでも大切にしてきたことであり,これからもずっと大切にしていきたいことでもあります。
雨で順延になった運動場は絶好のコンディション。城山からのさわやかな風がすがすがしさを運んで来ました。
 開会式では,「僕たち,私たちは,やさしく,強く,たくましく,精一杯演技することを誓います。城山,綾川の豊かな自然に囲まれた府中町が,さらに元気になるように,僕たち,私たちから,笑顔と感動をお届けします!」と,児童代表の氏家颯太君と脇谷涼子さんの立派な宣誓がありました。
 どの学年も,短い練習時間にもかかわらず,すばらしい演技ができたと思います。特に,1,2年生の「げんきいっぱい 府中プリティまろ」は,順延のためにまろが来られなくなった分,いっそう元気に踊ってくれました。また,3,4年生「R Y U S E I」は,速いリズムに乗って踊り,最後に「みんなで府中町を元気にする大きな力をお届けします。」と呼びかけ,会場が一つになれました。
 下の写真は,5,6年の組み立て体操の最後の瞬間です。やり終えた充実感と満足感に満ちたすばらしい表情をぜひご覧ください。これこそ本校の目指す姿です。どの学校にも負けない誇れる姿です。
 保護者・地域の方々には,ご多用にもかかわらず,たくさんお集まりいただきありがとうございました。あったかい,家族的な雰囲気の中,最高の運動会ができ,子どもたちは幸せでした。これからも「府中の絆」を大切にしながら,保幼小と保護者・地域がつながり,大きな力を生み出していきたいと考えております。どうぞよろしくお願いします。

「卒業 そして 入学」

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             「卒業 そして 入学」
                                校長 富永雅明

 平成26年度の卒業生が府中小学校を立派に巣立っていきました。重みのある卒業証書を渡すのは初めての経験で,緊張いたしましたが無事終えることができました。続く式辞では,冒頭に「式辞。国府の里に・・・」と言ったとたんにこみ上げるものがあり,最後まで読み終えるだろうかと冷や冷やしながらの式辞でした。保護者や地域の方々の中にもその時点で涙している人が大勢いたと聞き,有り得ないような感動が体育館にあふれていたのだと思います。「国府の里」は重みのある言葉です。卒業生は,「国府の里学習」を通して地域に貢献する心や主体的な行動力などを身に付けることができ,とても価値のある学習となりました。本年度は,この活動をさらに深みのあるものにしていきたいと考えています。
 白峰中学校の入学式に参列し,私が体育館を退場しかかった時,たくさんの保護者の方々から手を振って「校長先生!」と声をかけていただき,何ともうれしい限りでした。これもこれまで府中小学校の教育活動にご理解・ご支援をいただいているからこそのことと思い,心から有難く感謝しております。その後,たくさんの子どもたちが制服を見せに帰ってきてくれました。そんなに経っていないのにずいぶん大きくなったように感じました。中学校でも力を出し切り,活躍してほしいと願っています。
 平成27年度の新入生が22名入学し,全校生が160名となりました。新入生が早く学校生活に慣れるようにと,在校生は温かく迎えています。特に,6年生は,登校時や給食時などで,一人ひとりが手を引いて優しくお世話をしています。5年前にはお世話をしてもらう側だったのが,今は,お世話をする側になりました。これはまさしく先輩から後輩へと受け継がれていく伝統の継承です。異学年交流の中で,優しさが培われていきます。
 さて,本年度の教育目標は「ふるさとに誇りをもち,夢に向かってチャレンジする子どもの育成」です。これからもあらゆる活動の中で「国府の里」「夢」「挑戦」を意識していきます。
 6年後,府中小学校にしかない学びの中で大きく成長し,卒業の日を迎えてほしいと思います。

平成27年度スタート!

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 教育目標「ふるさとに誇りをもち,夢に向かってチャレンジする子どもの育成」
                                校長 富永 雅明
 平成27年度がスタートしました。保護者の皆さん,地域の皆さん。本年度も引き続き,どうぞよろしくお願いいたします。
 さて,本日,昨年度までお世話になった阿部先生,前神先生,谷野先生の代わりに,中澤先生,濱口先生,佐古先生が赴任されました。本年度も教職員が一丸となって「魅力あふれる学校」「地域に開かれた学校」「元気で安心できる学校」を目指して取り組んでまいります。ご支援,ご協力をお願いいたします。
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