最新更新日:2023/05/20
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府中っ子の合い言葉「ほんきで取り組む・げんきをつくる・しょうじきに生きる」

梅 雨(つゆ)

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 梅雨の語源は、「露」からです。また、旧暦の五月に降り続く雨なので、五月雨(さみだれ・さつきあめ)とも言います。 さらには、このころ栗の花が落ちるので、栗花落と書いて「ついり」とも言います。したがって、五月雨に対して「五月晴れ(さつきばれ)」とは、梅雨の合間の晴れ間のことになります。梅雨の五月の晴れ間を「さつきばれ」と呼ぶのは誤りです。

さみだれを あつめて早し 最上川 (芭蕉)… つゆのころの情景です。

五月雨や 上野の山も 見あきたり (子規)… 毎日の雨にうんざりです。

 昔は、六月を水無月(みなづき)と言いましたが、それは旧暦で梅雨が明けたころを言ったので、現在の暦で言うと七月から八月の夏休みのことになります。水無月とは、暑くなって水が少なくなる月ということで、最近のように雨ばかりの六月には合いません。
 また、梅雨と言う言葉は、梅の実がみのる季節という意味でもあります。梅雨のこの時期には、高温多湿なので、油断すると壁やタンスの中までしっとりとして、白いカビが生えがちになるので、衛生面からも気をつけてほしいものです。
 梅雨はどうして起こるのでしょうか。梅雨の時期には、北の方の冷たいオホーツク高気圧と、南の暖かい小笠原高気圧が、日本列島に沿って押し合いをします。南の小笠原高気圧は30度以上の蒸し暑い空気で、それが雨雲をつくって雨を降らします。オホーツク高気圧の勢力が強いと、さわやかな青空があらわれ五月晴れとなります。また、南の高気圧の勢力が強いと暑い夏空になります。
 七月の終わりころになると、雷にともなってたくさんの雨を降らせ、各地に水害をもたらします。それを集中豪雨と言います。夏休み前ころから、南の小笠原高気圧の勢力が強くなり、日本全体をすっぽりと包むために梅雨が終わり、暑い夏が来るのです。
 なお、梅雨は日本のようなモンスーン気候地帯にだけあるもので、アメリカやヨーロッパにはありません。梅雨を英語で、RAINY SEASON(レイニーシーズン)と言っていますが、RAINY SEASONは雨季という意味で、熱帯雨林気候やサバナ気候の雨の季節のことです。
 この梅雨時分に、気温がかなりの幅で変化するために、かぜをひいたり、食中毒を起こすことがよくあります。寝冷えをしないことや、手洗いの大切さを理解させて、自分の健康は自分で守るという自己管理能力を養うことが必要だと思います。

 平成18年6月吉日 坂出市立府中小学校 校長 谷川 博

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