最新更新日:2023/05/20
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府中っ子の合い言葉「ほんきで取り組む・げんきをつくる・しょうじきに生きる」

春の足音を告げる 梅

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 校庭の梅の木のつぼみが膨らんできており、紅色も見え始めました。もうすぐ赤い花を咲かせそうです。春になると、菜の花や桜や桃、桐、牡丹などがきれいな花を咲かせますが、梅の花は寒さの中でも、ゆっくりゆっくりつぼみを膨らませて、一番先に咲きます。梅の花は私たちに、春がもうそこまで近づいて来ていることを知らせてくれているのです。
 現在は、一年を春・夏・秋・冬と4つの季節に分けますが、昔の暦では一年を24に分け、立春・雨水・啓蟄・春分・清明……冬至・小寒・大寒と名付けていました。これを二十四節気といいます。今は二十四節気で言うと「寒(かん)」です。寒は、小寒・大寒とあり、節分までのおおよそ30日間です。この期間が、一年のうちで一番寒い時期です。
 地球の温暖化とよく言われますが、ここ最近は昔に比べて冬も暖かくなってきています。私が子供の頃は、もっともっと寒い冬でした。朝、田んぼや道は一面霜で真っ白、それでも短いズボンをはいて、白い息を吐きながら学校へ行ったものです。また、軒先や切り通しに下がっている大きなつららを蹴りながら通ったものです。池や川には、今よりずっと厚い氷が張っていました。
 この頃の冬は暖かいと言っても、氷も張り雪も降ります。今は「寒(かん)」、まだまだ寒くなります。油断していて、風邪をひいたり、インフルエンザにかかって学校を休むようになっては大変です。子供たちが寒さに負けないように、体力作りに励んだり、早寝早起き、朝食をしっかり摂るなど、日頃の予防を特に気をつけたいものです。

平成19年2月吉日 坂出市立府中小学校 校長 谷川 博

心に残った年賀状

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 私は、昨年先輩の先生から変わった年賀状をいただき、今も大切に置いてあります。それは、新年のあいさつ「明けましておめでとうございます」の後に、【チューリップ】の曲の歌詞が書かれていたのです。この歌は、だれもが小さい頃によく歌った歌なので、どうして大人の私にこんな年賀状をくださったのか、とても不思議でした。でも、その歌詞をよく味わって歌ってみると、この歌の本当の意味がわかってきました。先輩の先生のおっしゃりたいことが、よく分かってきました。それで、この年賀状が私にとっていつまでも心に残る宝物になったのです。

咲いた 咲いた チューリップの花が
ならんだ ならんだ 赤 白 黄色
どの花みても きれいだな

 歌詞の一行目では、同じチューリップがたくさん、いっせいに花開いていることが分かります。しかし、次の「ならんだ ならんだ 赤 白 黄色」になると、花の色にも赤・白・黄色と違いがあって、しかも同じ赤色でも、色の濃さや花の形や大きさなども違っていて、一つとして同じ花がないことを表しています。最後の「どの花みても きれいだな」というのは、どの花もみんな違った美しさで咲き誇っていることのすばらしさ、尊さを「きれいだな」と歌っているのだと思いました。
 人間万事、このチューリップの花と同じではないでしょうか。人間だとか、子どもだということでは、みんな同じなのですが、好きなことや考え方などは、みんな一人一人違っています。この一人一人の違いを『個性』といって、とても大切なものです。子どもたちは、今一人一人違う個性的で尊い花のつぼみを持っています。これからそれぞれに、美しい花を開かせるために、家庭や学校で温かく見守らなければいけないと思っています。

平成19年1月吉日 坂出市立府中小学校 校長 谷川 博

人権を大切に

 12月10日は世界人権デーです。今から58年前、1948年12月10日にフランスのパリで、世界の国々の代表者が集まって協議する国連総会で、全会一致で世界人権宣言が採択されました。そして、全世界の人々に、人間ならだれでも生まれながらにして、自由であり平等であるから、人種・皮膚の色・民族・言葉・宗教などよって差別してはならないとし、すべての差別から解放され人権が保障されると宣言したのです。そして、その日を記念して毎年12月10日を世界人権デーと定められました。それから次第に人権を大切にしようという気運が全世界に広まっていったのです。日本でも憲法に、人権は永久の権利でだれびとも侵すことができないと定められています。
 さて、みなさん自身や周りの友達について考えてみたときに、みなさん自身が友達を仲間はずれにしたり、いじめたり悪口を言ったりしていないでしょうか。また、友達がされているのに知らんふりをしていないでしょうか。こういうことはすべて悪いことで差別ですから、絶対にしてはいけません。だれとでも仲良く力を合わせていくことが大切です。
 さらに大事なことは、それを心に誓うだけではなく実行に移すことです。そして、みんな力を合わせて、一人一人の人権を大切にして差別のない明るい学校生活を送ってほしいと心から念じています。

2006年12月吉日 坂出市立府中小学校 校長 谷川 博

食欲の秋に想う【食のシリーズ 3】

 校舎の北側のイチョウの木が美しく黄色になり、深まりゆく秋を告げています。色づき、舞い落ちる木の葉を、大事そうに拾い集めて楽しんでいる子供達と先生の姿に、優しい心を感じる秋のひとときです。日本人の感性の豊かさは、こんな四季の移り変わりを楽しむ心があるからかもしれません。
 先日、給食でも秋の味覚である柿や栗、みかんが登場しました。食べることは、季節を目で感じ、舌で味わい、耳に響かせ、鼻で香り、手で触れる、そんなふうに五感をつかって、自然を体や心に引き込ませてくれています。食欲の秋、秋をしっかり味わいたいものです。
 さて、今月10日(金)はどの子も楽しみにしている秋の校外学習(ちなみに6年生は修学旅行ですが)。何よりの楽しみはやっぱり、おうちの人の心のこもったお弁当を食べるひとときです。お弁当箱にしっかりと温かい愛情をつめてあげてください。

一粒 ひとつぶの ごはん粒
片寄せあって おにぎりできる
       丸いおにぎり 三角おにぎり
       でっかいおにぎり かわいいおにぎり
いろんな姿の おにぎりの中に
母さんの声 心の声 おうちの人の声がする

平成18年11月吉日 坂出市立府中小学校 校長 谷川 博

家族で一緒に…【食のシリーズ 2】

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 近年子供たちの周りには、数多くの食品があふれ、スーパーマーケット等に行くと、色とりどりの菓子類が豊富に並べられています。しかし、その一方で栄養のバランス、食事のあり方等に多くの問題点が見られ、「偏った栄養摂取、肥満等の生活習慣病の増加及び若年化」等、食に起因する新たな健康課題が増加していることが指摘されています。
 新聞にも、「今、子供たちの食が危ない…」等、生活時間帯の変化からの不規則な食事の時間や、朝食を摂らない子供の増加そして弧食等、次々に多くの問題が私たちに投げかけられています。
 特に、孤食の問題は子供たちの心の健康に大きな影響を及ぼします。私たち大人だって、一人の食事は淋しいし、誰か話し相手のいる食事の方が、ごちそうがなくても楽しいに違いありません。子供たちが食事をする周りに、家族の明るい顔があること、今日あった出来事を話すにぎやかな会話があること、こんな中での食事は、子供たちの心を落ち着かせ、安らかさを感じさせるに違いありません。
 家族が一緒にする食事の効用は、たいへん大きいものがあります。子供の好き嫌いや栄養面での偏り、箸の持ち方や姿勢、テーブルマナー等が見られ、様々な会話の中から子供が何を考えたり、何を望んでいるか等、心のつぶやきにも耳を傾けることができます。そんな中、子供たちもきっと家族の愛情や支えを感じることと思います。
 社会全体が大きく変化しようとしている今日、家族で一緒に食事をする大切さ、今一度見直していこうではありませんか。

 平成18年10月吉日 坂出市立府中小学校 校長 谷川 博

いただきます!

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 最近、「いただきます論争」が話題になっています。ある小学校で、「いただきます」と言ってから給食を食べる指導に対して、「給食費を払っているのだから、『いただきます』を言わせないで…」とか、個人の自由だから言わなくていいのでは…等など。はてさて自由と言えば自由ですが、こんな論争以前にごく自然に、「いただきます」が言える子どもに育ってほしいものだと、私は思っています。
 日本の食事には、二つのすばらしい挨拶の言葉があります。「いただきます」と「ごちそうさま」 「頂きます」は、「私の命のために、動植物の命を頂きます」の意味。「ご馳走様」は、「馳走になりました」のことです。馳・走は共に「はしる」の意味。昔は、客人を迎えるために走り回って、獲物を捕ってきてもてなしました。そんな命がけの働きに対して、客人が「ありがとう」と感謝の気持ちを表したのです。
 外国では、食事時に宗教的な挨拶がよく見られますが、この「いただきます」と「ごちそうさま」の二つは、日本独特の言葉です。自然の恵みへの感謝と、食べ物を用意してくれた人への敬虔な気持ちが表れた言葉で、日本の食文化のすばらしい一面だと思います。
 少年少女の痛ましい事件が起きるたびに、子どもに『命の大切さを分かってほしい』ということがよく叫ばれていますが、今こそ『食べ物を大切にする心』を日々の暮らしの中に、ほんの少しでも呼び戻す時期ではないでしょうか。

 平成18年9月吉日 坂出市立府中小学校 校長 谷川 博

「ひとり立ち」できるように…

 プールの水しぶきの音と共に、子どもたちの歓声が聞こえています。また、城山のあたりに入道雲が控え目に顔を出しはじめました。子どもたちが楽しみにしている夏休みも、もうすぐです。今年は休みが全部で42日あり、一ヶ月半近くの長い夏休みです。保護者の皆様にとっても、この長い42日間を子どもと共に有意義に過ごすことは大変なことです。私は、子どもが学校を離れて「自学自習」の態度が育ってくれればと思っています。
 次の詩は、ある新聞の「子ども再発見」というコーナーに載ったものです。


  は   よ       1年 ○○○○
 
 ぼくが ねていると
 ままは はよ おきよ はよ おきよ というし
 おきたら はよ はをみがき という
 はをみがきよったら
 こんどは はよ きがえっていう

 それから はよ ごはんをたべよっていう
 ごはんたべよったら はよ くつはきよっていう
 くつはきよったら
 はよ がっこうへいきよっていう

 だから あのねちょうを かくときぐらい
 はよはよ いわんといて
 なにかくか かんがえとんやから


 『子どもは、毎日母親にせきたてられる言葉で育てられている。「はよ」という言葉を一日何回使っているか数えてみたら、子育て思想の反省材料になりますよ、お母さん。』というコメントがありました。
 この「はよ」という言葉を、私たち教師もよく使いますが、子どもの心に寄り添いながら、子どもの自立を願うとき、この言葉は心して使わなくてはいけないと思います。
 長い夏休みも、子どもが「ひとり立ち」できるよう支援していきたいものです。
 平成18年7月吉日 坂出市立府中小学校 校長 谷川 博

梅 雨(つゆ)

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 梅雨の語源は、「露」からです。また、旧暦の五月に降り続く雨なので、五月雨(さみだれ・さつきあめ)とも言います。 さらには、このころ栗の花が落ちるので、栗花落と書いて「ついり」とも言います。したがって、五月雨に対して「五月晴れ(さつきばれ)」とは、梅雨の合間の晴れ間のことになります。梅雨の五月の晴れ間を「さつきばれ」と呼ぶのは誤りです。

さみだれを あつめて早し 最上川 (芭蕉)… つゆのころの情景です。

五月雨や 上野の山も 見あきたり (子規)… 毎日の雨にうんざりです。

 昔は、六月を水無月(みなづき)と言いましたが、それは旧暦で梅雨が明けたころを言ったので、現在の暦で言うと七月から八月の夏休みのことになります。水無月とは、暑くなって水が少なくなる月ということで、最近のように雨ばかりの六月には合いません。
 また、梅雨と言う言葉は、梅の実がみのる季節という意味でもあります。梅雨のこの時期には、高温多湿なので、油断すると壁やタンスの中までしっとりとして、白いカビが生えがちになるので、衛生面からも気をつけてほしいものです。
 梅雨はどうして起こるのでしょうか。梅雨の時期には、北の方の冷たいオホーツク高気圧と、南の暖かい小笠原高気圧が、日本列島に沿って押し合いをします。南の小笠原高気圧は30度以上の蒸し暑い空気で、それが雨雲をつくって雨を降らします。オホーツク高気圧の勢力が強いと、さわやかな青空があらわれ五月晴れとなります。また、南の高気圧の勢力が強いと暑い夏空になります。
 七月の終わりころになると、雷にともなってたくさんの雨を降らせ、各地に水害をもたらします。それを集中豪雨と言います。夏休み前ころから、南の小笠原高気圧の勢力が強くなり、日本全体をすっぽりと包むために梅雨が終わり、暑い夏が来るのです。
 なお、梅雨は日本のようなモンスーン気候地帯にだけあるもので、アメリカやヨーロッパにはありません。梅雨を英語で、RAINY SEASON(レイニーシーズン)と言っていますが、RAINY SEASONは雨季という意味で、熱帯雨林気候やサバナ気候の雨の季節のことです。
 この梅雨時分に、気温がかなりの幅で変化するために、かぜをひいたり、食中毒を起こすことがよくあります。寝冷えをしないことや、手洗いの大切さを理解させて、自分の健康は自分で守るという自己管理能力を養うことが必要だと思います。

 平成18年6月吉日 坂出市立府中小学校 校長 谷川 博

「よい子」ってどんな子?

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やせていても、太っていても、小さくっても、大きくっても
栄養にかたよりがなく、偏食もなく
そのまなざしが輝いている
そして、友だちとよく遊び、自分なりに遊びを作り出す
そんな子どもが、「よい子」だと思う

相手の立場になって、考える思いやりがあり
また、まわりの人の気持ちを汲む心をもち
まわりに、親身になって心配してくれたり
不安や緊張も、温かく受け入れてくれる
親や家族に甘える、ゆとりと場があり
いつも心穏やかで、情緒が安定している
そんな中で育つ子どもが、「よい子」だと思う

自分のすることを自分で見つけ出し
自分で解決したり、行動する力をもっており
大人から課題を与えられなくても
自分から求め、友だちと積極的にかかわり
いつも生き生きと活動している
そんな自発性のある子どもが、「よい子」だと思う

物知り博士ではなく
自分なりに考えて工夫をしたり
新しい分野を切り開く能力をもっており
自発性や創造性が育っている
学業成績だけにこだわらず
意欲のある子どもが育っている
命令や支配の言葉はなく
不必要に手を貸したりすることもなく
過保護のまったくない
そんな中で育つ子どもは、「よい子」だと思う

 平成18年5月吉日 坂出市立府中小学校 校長 谷川 博

心さわやかに・・・

 「おはようございます。」元気な声が返ってきました。朝のさわやかさを、子ども達の元気なあいさつと、少しひんやりした空気の中で味わっています。
 さて、平成18年度の出発にあたって、一言ごあいさつ申し上げます。府中小学校で2年目を迎えますが、今まで保護者や地域の方々に支えられて、全校生の間であいさつの輪が少しずつ広がってきている手ごたえを感じて、うれしく思っています。先生やお家の人から、「あいさつをしなさい。」と言われてするのではなくて、自分から進んでしようとする姿が見えて、本当に感動しています。あいさつは、心の中をさわやかにする特効薬だと思っています。
 「おはよう」「さようなら」などのあいさつだけでなく、心の中をさわやかにするために、心掛けてほしいことがたくさんありますが、その中の一つに「ことば遣い」があります。
 気になることばとして、「あんなやつ、もう遊んでやらん。」「さっさとせんか。」など、顔を覆いたくなるようなことば遣い、また、友だちがいやがるようなことば、体の特徴を言い表すことばやニックネームなど、平気で繰り返し使っている子どもを見かけます。このようなことば遣いが普通になると、毎日がいやな気持ちになってしまいます。
 一人一人が相手の立場をよく考えて、いやがることばを使わない、きれいな日本語をしっかり使っていく、笑顔が返ってくるようなことば遣いに努めるような子どもに育ってほしいと、心から願っています。ほんの少しの心配りができるようになると、きっと毎日さわやかな朝が迎えられるはずです。
 本年度、全教職員が「あいさつ」「ことば遣い」の二つを、今以上に力を入れて取り組み、子どもの心に寄り添って、温かい目で見守っていく学校づくりに励む覚悟です。本年も、皆様のご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。
 平成18年4月吉日 坂出市立府中小学校  谷川 博
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